凍土壁による地下水流入を防ぐ汚染水対策の勝算?


凍土壁による地下水流入を防ぐ汚染水対策の勝算?

地下水が原発敷地に入って、中を抜けていく時に放射能汚染を受け、それが海に流れ込んでいるのが現状。海に垂れ流しにならないよう汲み上げてタンクに溜めているが其のレベルは気休め。どれだけ捕捉できているか誰も分からないのだから。

凍土壁

凍土

(疑問)
  1. 地下水が入ってこないとどうなるか?
    地下の圧力バランスは崩れる。これは常識。何が起きても不思議でない。原発の運用、ライフサイクル管理が確立していないのも常識。福島の現実がある。地下水流入ストップの影響が分からないまま凍土壁工事を進めるのは常識的に無謀。重量物が岩盤の上に直接構築されていれば由と考えたいだろうが、地震の影響は評価できていないのは自明。付帯設備に至っては岩盤の上に作られている保証はない。ギャンブルでしかない。
  2. 凍土壁自体による影響はないか?。
    地面に穴を開けて液体窒素か液体ヘリウムなどを送り込み、地中の水分を急激に氷に変える。水は凍ると膨張するから、周りに圧力を掛ける。地下水が遮断されて沈む方向にある地下水下流側は更に激しく落ち込もうとするだろう。一定の圧力に達した段階で次はその反作用で氷自身が浮き上がろうとするだろう。霜柱みたいに。冷却材を流し込む施設も影響を受けるだろう。
  3. 安定的な凍土壁を維持できるか?
    冷却施設自身がもっとも水変化の影響を受ける。停止することも発生する。その間、凍土壁は再び溶け始めることもあるだろう。一旦止められた地下水が一気に流れ込むことも考えられる。凍る解けるを繰り返したときの破壊力は想定外では済まされない。
  4. 遮断された地下水は都合よく逃げてくれるか?
    地下水が何処へ逃げるか分からなければ、また逃げ方が分からなければ、次の想定外も待っているだろう。どこかに地下水が逃げる穴が開けられて海へ行くはずだ。
  5. 地下水は本当に遮断できるか?
    原発を囲うように周囲に壁を作るだけで十分か。底から上がってくる地下水の存在はないと言い切れるか。これは陶土壁の深さはどこまでやるべきか。問題は今の状態を調べても駄目で、遮断されたときの地下水の振る舞いを想定して十分な深さが必要になるだろう。
  6. 凍土壁はいつ解除できるのか?
    汚染源となる物体全てが遮蔽状態または回収されるとしたら、原発の敷地を掘り返すことになりそうだ。凍土壁の内側か外側に本当の壁を作るのかな。万里の長城みたいな深さ1000メートルの壁?。
  7. 凍土壁が溶けたらどうなるのか?
    何かの事情で凍土を維持できないときも、意図的に解除するときも、いつかは解けてしまうのだが、其のときに何が起きるのだろう。陶土壁が解けるとどうなるのか不安だ。本当の壁が思わぬ圧力で崩れたら元の木阿弥。

まあね。素人が思いつくことぐらい東電のプロ集団?は既に検討済みでしょうが、ニュースを見る限りでは東電でさえ何かにつけてミスが目立つから決して安心はできない。

想定外が得意の東電と政府?ですが、次の地震で凍土壁が一気に崩壊したらどういう事態を想定しているんでしょう。冷却装置も停止している時の事態。氷は氷水になって、体積が縮んで凍土壁との境面は崩れるし、地下水の圧力をまともに受けて凍土壁にそって氷泥流が発生する。以前の地下水の流路にも入ってきてどのような事態が発生するか想像できない。勝ち目のないギャンブルだ。

作るなら凍土壁でなく、敷地全体を凍土化することだが、更に想定外が発生する。所詮、自然に逆らうことには無理があるのだ。億年を掛けて現在に至っているのだから、。

心配できることは全て心配してみて答えを用意することが必要。何も考えないで全て想定外で逃げるなんて論外でしょう。



できることは何もない。福島放棄。地下水は何もしないでそのまま流す。人類として技術確立するまでもう原子力には近づかない。

結果を科学的合理的に推定できない状態、あるいは結果の危険性に警鐘がある状況で、ことを行えばそれは暴走危険行為。結果について100%過失を超えて重罪が匹敵する犯罪行為。 まして税金で行えば反対者にまで税負担を強いるもので全く許せない。刑事罰が必要だろう。

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