22歳の春の犯罪「島津慧大のケース」
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- 先日新幹線内で発生した殺人事件の記憶につながる今回の事件だ。
- 幼少年期の不本意な体験、挫折は心に歪みを残す。
- 歪みは心だけではない、進学、就職などの進路選択にも現れる。
- 22歳が近づくと自分の昔の仲間たちが大学を出て社会に出て来る頃になる。
- 今の自分が夢に向かって走る充実の毎日なら全く気にも留めない22歳の春だが、全く受容できない不本意な毎日なら何かを否定したいと思うのは当然。
- 親が悪い、クラスメートは悪い、先生が悪い、幼少期の体験の中に犯人を捜そうとする。既に存在しなければ代理人を探そうとする。
- 22歳の春が近づくと、自分で自分に毎日プレッシャーを掛ける。
- あの時は何もできなかったけど、今は何かできそうだ。今なら仕返しが出来る。
- 「22歳の春」はトラウマを克服できなければ年齢・季節に関係なく、いつでも昔の少年・少女の心から出てきて邪悪に走らせる。
- 恐らく、逆もあるだろう。耐えに耐えて頑張って社会に出た人は、仕事で困難にぶつかっても22歳の春を思い出して自分を奮い立たせることが出来る。彼・彼女の一つの成功体験が彼・彼女を支える。
- 「自責・他責問題」を正しく理解できていたか否かが結果を分けている。
- 誰だって自分を変えようと頑張ってきたのに。何が違ったのだろうか。
- 自分を否定したり、自分を肯定したり、振り子のように自分を揺さぶって生きてきた子供たちがいる。自覚のない人は自分で振り子を揺らすこともできない。志が無ければ振り子の向きも角度も分からない。振り子は小さな成功体験の積み重ね、小さな失敗からの試行錯誤を踏まえて、ようやく悠々と人生に漕ぎ出せるのだ。
- 自分を見る目、自分の心の声を聞く耳、自分に話しかける口、自分と向かい合う心。他人ばかりを気にしていて、自分を忘れてしまった結果だ。自分で我儘、自己本位と思っていることの中身は実は他人基準の自分本位だと気付くことだ。
「島津慧大のケース」
- ひきこもり(不登校?)の記事が既に出ている。
- 自衛隊を3年で辞めた話。予定通りなのか、一つの挫折なのか。
- 広義のコミュニケーション傷害か。
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https://www.asahi.com/articles/ASL6V6J92L6VPTIL042.html
容疑者は元自衛官 近所の住民「おとなしい少年だった」
2018年6月26日21時00分
強奪された拳銃で警備員が撃たれた奥田小学校から、保護者らに付き添われて下校する児童たち=26日午後4時28分、富山市、朝日新聞社ヘリから、矢木隆晴撮影
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富山市内の交番で警察官が刺されて死亡し、近くの小学校で警備員が撃たれて死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された富山県立山町の島津慧大(けいた)容疑者(21)は元自衛官だったことが捜査関係者などへの取材でわかった。
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島津容疑者の自宅の近くに住む男性によると、島津容疑者は数年前に自衛隊に入隊後、1年ほど前に戻ってきたという。
男性は「あまり話すことはなかったが、おとなしい感じの少年だった。あんな事件を起こすような人ではなく、新しい勤め先を見つけて就職したものだと思っていた」と信じられない様子だった。
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逮捕された島津慧大(けいた)容疑者の自宅は富山県立山町内の田園地帯にある。近隣住民によると、島津容疑者の家族は20年ほど前に引っ越して来たといい、島津容疑者は地元の小中学校へ進学。幼いときから知っているという近所の70代女性は、犬の散歩途中に出会うと、礼儀正しく「こんにちは」とあいさつする姿を覚えている。その後、島津容疑者は自衛隊に入隊。地元広報誌には、町長から激励される様子が掲載されていた。激励会に参加した男性(64)は、「まじめな印象。あいさつや受け答えもしっかりしていた」と振り返る。
一方、自衛隊に同期入隊し、金沢駐屯地でも一緒に勤務したという富山県の男性会社員(28)は、こう証言した。「内気な面があった。一人でいることが多く、陰口を言う同期もいた」。また島津容疑者の性格については、「ちょっと注意されたことに、すぐカッとなる面があった」と話した。
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