定年資産家の退職金運用術は退職金運用病?
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退職金はサラリーマンが纏まったお金を手に出来る数少ない機会の一つ。転職を繰り返す人は退職金を何回ももらえるが金額は小さくなるのだろう。普通はここがサラリーマン人生の主戦場と何処かに落ち着くものだ。そこでは20年30年のキャリアを積むことになる。
退職金の額は企業の規定によるがレベルはそれぞれだ。
仮に1000万円として、一時金で受け取るか、企業年金で受け取るか、税金は大幅に異なる説明が色々な記事に掛かれている。一時金の場合は控除制度の効果で税額は小さい。年金で貰うと毎回税金が発生して税の総額は高いものになるというようなものだ。
この企業年金にも多分色々な制度が用意されているに違いない。予め何年払いと決められている有期限もの。死ぬまで受け取れる無期限のもの。普通の国民年金と同じで概ね80歳くらいまで受給していればイーブンの関係になる。預けた額(原資)と受給総額が近いものになる。それ以上長生きすればその分得する。
人生100年時代の今なら年金で貰う方が得する可能性は高い。もっとも人生100年時代を積極的に織り込むと月々の受給額がセーブされてしまうので損得勘定は簡単でない。現時点でのタイムフレームにおいては全額一時金で受け取るのは事情でもない限り必ずしも有効な選択ではない。
企業年金はフィデリティなどの資産運用会社に委託するものが多い。これが示すのは退職金を委託先が運用して目減りしない工夫を期待できるというもの。銀行貯金はインフレに弱く目減りしてしまうが大きな欠点だ。
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退職一時金は何に使うか。
国民年金や厚生年金では家計が持たない現実を踏まえて、家計補てんに使うのは1つ。不測の事態その他の臨時費に充てるというのも1つ。趣味や楽しみのために使うのも1つ。これらは何も問題がない。目的がはっきりしているからだ。加えて十分か不十分かはどの道分かりようがないので自動ブレーキも聞く筈だ。
問題は資産運用。もっと安心を得たいから、一時金を少しでも増やそうとする場合、人はあっさり落とし穴に落ちるものだ。定年組の最大の弱点は時間が残っていないこと(と本人が思い込んでいること)だ。時間を掛ければ時間効果で資産は安全確実に増やせるが、時間がないとリスク資産に手を出すことになる。
年利5%以上の運用を期待値とする投資は止めておいた方が良い。3%程度でも十分とする発想。
基本的な考え方:
- 退職金の50%以上を無期限型の企業年金に入る。
- 健康で長生きする。
- 食事と運動と楽しみと社会参加を心掛ける。
- 一時金(銀行預金)は臨時費と資産運用のためにプールする。
- 資産運用術
- 時間分散・地域分散・区分分散を心掛ける。
- インデックスファンドの毎月積み立て購入。
- 国内海外をバランス。
- 株式・債権・リートをバランス。
- 毎月分配型ファンドは避ける。
- 分配金は基本的に再投資とするとが、小遣いが不足する状況なら受け取ることにしても良い。
- 換金の機動性確保および利回りの更なる改善のために、ファンドに替えてETFを部分的に保有しても良い。海外ETFは反って面倒なことも考えられるため無理は禁物。
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人生100年時代の資産運用
こういう触れ込みのテレビ・新聞・雑誌・ネットのコマーシャル が後を絶たない。
長生きのリスクは、例えば家の建て替えや買い替えでも大きなインパクトが出る。核家族を前提とした一連の政策は瞬く間に破綻する。既には綻びが出ているだろう。
東京など大都市集中の経済環境は悪環境になるのは必至。
田舎に別宅。さっさと定年するか起業するかして都市部を離れる。学校と初期勤労は歳に出ても、目途が付いたら田舎の別宅に戻る。田舎は勿論、北海道か沖縄九州のような不便なところが良い。
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