参議院議員選挙と東京都知事選挙

不思議なことに何を争点とするかの議論さえ噛み合っていない。

意図的な争点ずらしは犯罪的な政治手法だろう。

議院内閣制でも大統領制でも同じことで一旦支持を得た後は権限は託された側が勝手に施行できてしまう。大きな判断の都度、民意を問う制度は存在しない。問うこともできるが問わなくても構わない。

自分に有利な問題を争点にして選挙に勝ち、その後は評判の悪い政策もどんどん進めてしまうことが出来る。

詐欺的な政治手法だ。騙される国民が悪いのも当然だが、騙すやり方も問題だ。

安倍晋三はその手口で選挙に勝利して勝手に進める癖がついてしまった。

大事な問題を国民的議論に乗せるより、勝手に進めたいのだろう。

其処にあるのは、国民の意思の反映より、自分が愚かな国民を導くとした反民主的な思想だ。



政治と金

政治家の資質の問題として真っ先にクリアしなければいけないものの一つ、都知事と都議のごたごたを見て分かるように、信頼を得ようとする政治家が非常に少ない。特に自民党は金に群がる醜い集団、既得権を離そうとしない寄生虫の塊に見えてしまう。主張を訴えて支援者からお金を集めないで税金を吸い出すことでますます政治家の暴走を容易とした制度は世界的に見ても悪法だろう。舛添要一を追跡糾弾する姿勢を示す人は自民党には一人もいない。安倍晋三も謝罪したがそれだけだ。再発防止に向けた取り組みをコミットしようとする態度は皆無だ。

一票の不平等

これも政治家の資質の問題でクリアが急がれる。その場しのぎの対応を続けていて、健全性を実現する抜本的な取り組みが出来ていない。政治家の目先の利益に囚われた姿勢ばかりが目立つ。今の政治家は資質的にも低いから選挙制度改善に手を付ける知恵も力量も持っていない。

反原発と自然エネルギー

エネルギー政策で、原発は無理だと既に世界に証明して、後始末と代替手段を考えるしかないのが現実なのに、利権・既得権の都合に振り回されて足踏みしているだけ。福島の責任など誰もとろうとしないのに、勝ち目のないギャンブルを続けている。利権が自民党をコントロールしている。

アベノミクス

安倍晋三はアベノミクスを続けたいと言っているが、その実、何をやるのか本人も分かっていないだろう。安倍晋三が黒田バズーカを使って金融政策のこけおどしをやっただけで実体経済に対するリードプロジェクトは何一つ明確にされていない。霞が関の各担当が細々と勝手にやっているだけだ。
アベノミクスは只の誤魔化し言葉。霞が関は、関税撤廃などのように国としての課題が見えていれば動けるが、今は縦割りの中を右往左往?。しかし、現在の問題意識しかない中では経済は争点にならない。どういう日本するかの絵柄もないのだから。民間企業に任せて政府の主導するものを見失っているだけだ。重点プロジェクトを決めたら、無駄プロジェクトも決めることになる。経済の活性化は行政の無駄遣い廃止と両輪で進めるもの。自民党は経済を争点と言っているが皮肉にも争点に出来ない利権集り構造を実現しているのは自民党自身だ。本当に経済を良くするには、政治・行政・産業界の縦割り利権構造を撤廃して風通しを良くすることだ。本気の改革。安倍晋三はこれに手を付ける力があるかそっと蓋をするだけか。選挙の演説を1回聞けばすぐに分かることだ。

安保法案(戦争法案)

憲法改定とは無縁ではない。憲法を買えるかどうかが争点で、どのように変えるかが争点にならない国。これって馬鹿国家。安保法案が意見なのは明らか。是非は何処にあるか。国民の是とする形に憲法も法律も変えるのは当然だ。国家の姿の議論。これを争点から外すのは論外だろう。

税制度

空前の借金。社会福祉どころではない。一番簡単で即効性のある税制改革は、タックヘイブン禁止。重ペナルティの設定。国際間協定の締結。税金逃れの仕組を作ったうえで、相続税・贈与税の最大化。

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