ソニーが生き残る道はあるのか?
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http://biz-journal.jp/2016/02/post_13776.html
2016.02.14
連載 連載
大西宏「コア・コンセプトのビジネス学」
アップル、繁栄終焉の兆候…アマゾン、ネット通販企業の枠出て「アップル超え」目前
文=大西宏/ビジネスラボ代表取締役
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- ソニーはライフスタイルに合わせてモバイルデバイスを提供した。可搬性と品質を追求してアナログデバイスの究極を実現。
- ソニーを横目に、アップルはデバイスとネットワークサービス(iTunes)を組み合わせて、ビジネスモデルを構築した。デジタル化が品質問題の劣勢をクリアさせた。ビジネスの主体はデバイスだ。
- アップルのビジネスモデルを横目でみていたのがアマゾン。アマゾンはデバイスよりサービスが主体。サービスをモデル化し、サービスモデルをビジネス化していった。
- ソニー
- デジタル化でソニー高度集積技術の優位性は希薄になった。しかし、DNAは変わらない。高度技術集積デバイスの方向性は今も健在だ。
- ソニーは単純に言えば、アマゾンのクラウドサービスを利用して自社デバイスの優位性を利用する幾つものビジネスモデルを提案していけば 簡単にメインプレイヤーに復帰できる。AWSコネクティビティがデバイス要件に入ってくる。
- アップル
- アップルもデバイスビジネス志向は今も変わらない。アップルは別の意味で究極を狙っている。品質で無く、ライフスタイルに対するワンデバイスだ。サービスはワンデバイスを実現するための補完だ。全体としてワンソリューション。
- アップルでは文化的共感が最も重要な要素になる。グローバル化、アメリカ化がその乗り物だろう。ソニー的デバイスはアップルの中ではオブジェクトデバイス、オブジェクトサービス。コントロールする対象。普遍化すれば取り込む。
- アマゾン
- サービスモデル(AWS)の提供。サービス(アマゾンの通販およびネットサービス)の提供。
- アマゾンの試行錯誤はサービスのハイクオリティ化の方向と、デバイス領域への進出か。
- マイクロソフト
- マイクロソフトは既にパーツは手に入れている。サービスのモデル化が遅れている。クラウドのインフラを提供する口が狭められている。ビジネスの構造への変化への対応は始まったばかりだ。