求められる正義の形?「Apple vs. FBI」


求められる正義の形?「Apple vs. FBI


iPhoneの機密性はどこまで保護されるべきか。テロの脅威の前に何が正義かが問われている。

テロリストのiPhoneの中身を調べるために、裏口を作ってくれとFBIがアップルに依頼したらアップルは拒否してしまった問題だ。

アップルは裏口を作ってテロ対策に協力すべきとする意見と、裏口を作ると反って問題は大きくなるとする意見と両方ある。

アメリカでの論争は2:1で裏口作るべしの声が大きい。

日本のIT関係者は裏口を作るべきでないとする意見が多いように見える。

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愚かな論争に見える?

もし、裏口を作ることが出来るなら、誰かが作る。お金と交換、命と交換、名誉と交換、動機は何であれ作るニーズが強ければ、答えを出す人は現れる。

不毛の盾と矛の争いが始まる。何処かで止めようとしても無理なのだ。

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テロを退治しても次のテロは現れる。こちらも不毛だ。

だれもが不毛のシーソーに乗って時を過ごしているのだ。

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では何が正義か?

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アップルは小説の鍵師と同じ。鍵を作る人は鍵を開ける方法も作らなければいけない。セキュリティは閉ざすことと開くことを同時に要求される。

ドアの向こうに子供たちが閉じ込められていたら、ティムクックは合鍵を渡すだろうか?。子供たちはテロの標的なのだ。

ドアの向こうに殺人鬼の集団がいたら、合鍵は渡さないで閉じ込めておくだろう。

ドアの向こうに誰がいるか分からない場合は?。いや、色々な人がいると分かっている場合は?。

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落盤事故がありました。誰かが閉じ込められています。悪人かも知れません。それでも助けに行きますか?。自分が危険にさらされても?。

iPhoneの中に閉じ込められたターゲットの子供たちを助けるために自分は危険でもドアを開ける。

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アップルの理屈は実は全然別だ。鍵の開け方付で金庫を売るのは無理な相談だ。ビジネス放棄になる。

こういうのは内々にやるものだ。それを表ざたにしたのはアップルの企みだろう。アピールだ。出来レース。

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