家族の理不尽と戦う?
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許せない!などと、そういうフレーズばかり並べ始めたら問題はその人自身で起きているかも知れない。でも、世情の移り変わりのなかで見せられる理不尽の類には憤りを感じることが続くのは止むを得ないことだろう。問題は世間だけではない。自分自身の不始末だって後悔するだけでは済まないことが多い。家族、身内、縁戚。ご近所、同僚などなど、ニュース以前の問題にも理不尽が溢れかえっている。
で、誰が許せないのか?
一番嫌なのは文字通り家族の中の骨肉の争い。 他人は知らない気付かない手が出せない敬遠する争いは始末が悪い。寛ぐべき場所が戦場なんだから傍目にはどう考えても気の毒だ。
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家族の理不尽はどこにあるか?
似たような言葉が理不尽の後ろに並ぶ。これは年月の中で夫婦間、親子間、兄弟姉妹間、祖父母と孫の間などで、力関係が逆転したり、ストレスが蓄積したり、家族の中の事件や事故が引き金になったりして、遂にバランスが破たんすることで表に出てくる。
- 虐待
- 暴力
- 無視
- ネグレクト
- 放置
- 監禁
- 引きこもり
- 怠惰
- 浪費
- 無関心
- 拘束
- 無知
- 誤解
- 無理解
- 大人子供(発達障害)
- 非行
- 家出
- 浮気
- 不登校
- コンプレックス
- 挫折
- 逆恨み
動物の親は子に巣立ちを要求する。何かのタイミングで巣の外へ、あるいは縄張りの外へ、追いやられる。それが親の仕事だ。種によっては、集団の中で一生を送ることもある。動物のメスは集団の中で暮らすが、オスは集団の中か独立か。いろいろな事例がその手の番組で紹介されている。
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人間の場合もまさにいろいろある。何が正しいとかではない。理解して納得してあるいは好んで選択しているかどうか。思った通りにはならないし、思ったこと自体が変数だ。
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家族の理不尽は時間をかけて執拗に続けられる。気付いた時は全てを奪われた後だ。それを防ぐには早く自立して依存関係を断つことだ。相互依存関係を強く持つのが家族の間の特徴だから、自立だ独立だといっても難しい。だから、時間と手間をかけて慎重に準備するが、公道は素早く行うこと。妥協してはいけない。余韻、残り香、しがらみ、などが家族観では多い。それが決断を鈍らせるし、実行も中途半端なものになる。妥協的態度をとれば、その油断の後にはもっと悲惨な現実が待っている。
家を出る。精神的にも経済的にも家族への依存を断つ。家族に依存しない人生の目標を持つ。親に褒めてもらうことが自分の人生だったら、依存性は断ち切れない。親はいつかは死ぬのだ。依存していられるものでもない。親を子に言い換えても同じだろう。
鏡の法則。
親の思いを自分が叶える。自分の思いを子が叶える。相互理解の上に成立するなら、これが正しい連鎖、だろう。
親の思いと関係なく生きていくのは自由だが、思いの連鎖から外れることだ。失望が支配する。これは理不尽の要因になる。連鎖を外した側も外された側も。家の支配から離れて自由になる。このことも家族の理不尽の一つだ。
人生、右へ行っても左へ行っても恨みが残るものだ。誰でも納得と満足がなければ不満が残る。
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家族の理不尽と戦うには、期待していることを伝え続けることが最も大事だ。希望、願望、思いを伝えること。プラスのメッセージとマイナスのメッセージ。駄目なことも伝える必要がある。
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