ペット(犬)に長時間留守番をさせるのは動物虐待か?
犬を飼うのは珍しいことではない。屋外に犬小屋を置いてそこで犬を飼うような姿は最近はあまり見ない。犬は昔は番犬だったが、今はペット。家族の一員だ。堂々と家の中に居場所が与えられて空間をシェアしている。お出かけするときも可能なときは一緒に連れ出す。
それでも留守番させるしかないときもある。留守番とは聞こえは良いが置き去り・放置・監禁・強制保護の類だ。
何時間の留守番なら許容できるか?
これは結構悩む問題だ。時間帯にもよる。基本的に真昼間と真夜中は寝ている時間だ。もっとも真昼間は寝たり起きたり遊んだりを適当にやっている。活発な時間帯は朝方と夕方。食事をする。排泄をする。運動をする。散歩とダッシュ・ジャンプを伴う遊び運動。
早い話、
- ①起きて⇒②食べて⇒③散歩して(30分以上)⇒④排泄して⇒⑤運動して(30分以上)⇒⑥寝る(夜は6時間、昼は4時間)。
- 午前の活動時間:05時~10時
- 午後の活動時間:16時~21時
- 留守番時間は10時から16時までの6時間がベスト最長時間。勿論、その間も水が飲みたければ自由に飲めるようにするし、寝心地のいい場所を探して歩き回れるようにする。
- 犬の留守番の限界性能を考えるときは、朝、10時前から留守番させるときは午後4時(16時)には戻ること。帰りが遅くなるときは、朝10時までしっかり遊んでやること。いずれの場合も8時間以上は許されることではない。
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- 共稼ぎ夫婦、単身者勤め人は、会社の隣に住んでいれば、9時~17時の留守番で、たまに昼休みにも戻るとして、ぎりぎりセーフかアウトといったところだ。しかし、首都圏なら通勤1時間でも普通だから、朝は8時にでて帰りは19時がアベレージだろう。11時間の留守番だ。残業が入れば帰りは21時ぐらいざらだろう。13時間の留守番。留守番時間が長いだけじゃない。散歩の時間も遊びの時間もろくに取れないのは必至。
- ご主人様は朝そそくさと散歩を済ませ8時に家を出て行って、夜9時に帰ってきたら又そそくさと散歩。遊んでいる時間なんてない。下手すると散歩まで省略。ご主人様も早く眠りたいらしい。私はもう十分寝たのにね。
静かな虐待?
- ペットへの愛情はあるのにやっていることは虐待。困ったものだ。プライドばかり。ペットシッターのボランティアが現れても適当に理由をつけて断っている。余計な心配をしているんだろう。格好ばかりつけた見掛けのだけの愛情?。そうではない。自分しか彼/彼女を守れないと思っているのだ。その愛情が諸悪の根源かも。愛情の名前を借りた只の我が儘であることも。救いようのないデッドロックだ。
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- いつまで愚かを繰り返すのだろう?
- あなたが振り払ったものはあなたの希望あなたの命だった。
- 時間だけが過ぎていく。
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- 小田和正のクリスマス番組に松たか子がでて輝く瞳で歌っている。彼女がそこにいるようだ。
- 近くに見えていても遥か遠い。漆黒の時空が横たわる。疑心暗鬼。
- 彼女はもはやペット(愛犬)を本当には愛していない?。かつての愛犬は只の荷物になりつつある?。残っているのは義務感だけ?。
- 愛犬より自分自身。今は自分が追い込まれている。適当に遊ばれてしまうかもしれないけど、今はリスクの海に身を投げるしかないのだ。
- ぼろぼろになって帰ってきても優しく迎えてあげよう。愛犬と同じように文句の一つも言わないで。