ネットリンチは必要悪か?ただの悪徳か?
クローズアップ現代+「"ネットリンチ"の恐怖」が放映されて改めてネットの問題を認識させられた。
知らないうちに自分が被害者になったり加害者になったりしているかも知れない。
ネットで正義を主張するのとネットリンチと どこで線を引くのか分かり難い。
- 事実でないことを記載する。
- 事実であっても名誉棄損、人権侵害、プライバシー侵害、業務妨害 の内容を含む。
- 事実であっても無断引用は問題になる。但しニュースなどはソースが明記されていれば必ずしも問題にされる訳ではない。
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対策
- サイトを閉鎖する。
- 削除依頼する
- 告訴する
- 歪んだ正義感って何だろう。この番組の議論は少し狂ってはいないか。朝日新聞だって間違うことがある。NHKの番組でも間違い歪みはある。
- ネット上の正義の輩が 悪を懲らしめるために記事を書いたとして何が問題か。それ自身は問題で無いだろう。問題は不確かな情報で間違えて発信すること。間違いが問題。大新聞も間違える。訂正お詫びがすぐに出ることもあるし、何年も掛かることもある。
- ネットで行き交う正義の主張と正義の反論は単なる意見の一つに過ぎない。それをわざわざ見に来た人がどのように受け止めるかは、訪問者の問題だろう。そいつの非常識が歪みを更に歪めていくやがて炎上?。其れこそいい迷惑だ。
- 正義は多数決?
- 大方の市民感情からずれてしまった判決が続くから裁判員裁判が始まっている。 その本質はネットリンチと変わることはない。
- 警察の働き、司法の働きが不十分な時にネットリンチは表に出て来ているのではないか。捜査が遅い。犯人を保護するような態度。状況がオープンにされていない。そう言う時にネット市民にストレスが溜まって思い思いに書き込みをする。其の結果がネットリンチに似た社会現象を生む。
- ネットリンチは結果を示す現象でしかない。本質は行政の正義が不十分なことになる。人々が不満を言うのを停止させる制限はまるで中国の共産党独裁国家だ。
- 東名事故の石橋に関しては逮捕まで時間を掛ける、石橋を作った環境や経緯の情報を出さないことを続けた結果、間違いによる誤発信がネットに流れたのだろう。いい加減に流したやつも問題だがそこまで放置した警察、司法、メディアに問題がある。まるで犯人保護が目的のような振る舞いに見えるからだ。
https://www.j-cast.com/tv/2017/11/14313857.html
ある日突然犯人扱いされる「ネットリンチ」が急増
2017/11/14 15:50
ツイッターやブログである日突然殺人犯扱いされる「ネットリンチ」が急増している。罵詈雑言のメールや電話が殺到し、仕事に支障が出、身の危険を混じることもある。容疑者と名前が似る、住所が近いなどのささいというよりは根拠にならない理由からだ。調べると、誤解や偏見を引き起こす要因が野放しになっていた。
根拠ない非難の嵐が集中するネット炎上の記録を分析すると、政治家や芸能人といった有名人でもない一般の人がターゲットにされていた。福岡県の石橋秀文さんに10月(2017年)に持ち上がった事態もそうだった。
前日に東名高速で起きたあおり運転からの夫婦死亡事故。その容疑者と名字がいっしょで、福岡県で建設業を経営することから「父親だ」というデマがツイッターやネット掲示板に流れ、広がった。夜中の2時や3時に電話が100件以上殺到。「身内ではない」と言っても、「嘘だ」「とぼけるな」「極道をなめんな」と話にならない。石橋さんは会社を一時休業させられた。
タレントのスマイリーキクチさんは女子高生殺しの容疑者グループと同じ東京足立区出身というのがきっかけで「女子高生をコンクリート詰めにした」と書き込まれ、仕事が激減、殺害予告を受けた。「18年たってもある」という。
自身もネットリンチの被害にあった唐澤貴洋弁護士は「まったく関係ない人が標的にされる危険性」を指摘する。スマイリーさんは「気にくわないというだけで無関係でもネットにさらされる。いつ被害にあうかわからない」と恐怖を語る。
実際に個人の情報がネット上では簡単に特定される。自身のサイトを「カギつき」とよばれる非公開にしていても、その友人サイトが公開されていれば、やり取りから名前や住所につながるヒントが漏れる。「誕生日おめでとう」とあれば、それで推測できる。居住地や出身校などもそうだ。
凶悪事件の容疑者が逮捕された翌日には住所や電話番号、ときには所属会社の地図までが表示されるというから、行き過ぎよりも悪質だ。
経験者は「電車に乗っているときに暇つぶしに調べた」「パズルを解くみたいだった」という。唐澤さんにネットリンチを仕掛けた男は「殺害予告で盛り上がった。一体感というか、社会で得られなかったものがネットリンチで得られる」「悪いことだとは思っていなかった。異常だった」と話した。ちょっとしたイタズラの感覚で、罪悪感はない。
国際大の山口真一講師は、加害者の「ゆがんだ正義感」を指摘する。「一部のものすごく正義感を振りかざす人がやってしまう」と分析する。便乗する、楽しむ、許せないといった正義感型で、「自分たちの軸で裁いているのがネットの現状」というのだ。
まとめサイトが情報を拡散
こうしたネットリンチには「まとめサイト」の問題がある。ニュースや話題からテーマを決めて、記事やネット上のつぶやきを集め、広告収入を得て商売にする。福岡県のケースでは、問題になるとすぐサイトは閉鎖された。取材したNHK蔵重龍記者は「個人か少人数で不確かな情報を広げている」という。
べつの「まとめサイト」の、都内のオフィス。スタッフ10人前後がゲームやニュースから1日30から40本の記事をまとめて掲載し、管理者の収入は月700万円近いという。「毎日、記事やつぶやきを探して貼り付け、ツイッターなどの反応をまた貼り付け、コメントを書き込めば完成」だそうだ。
事実確認は「ヤフーサイトや日経などを見て問題ないと判断する。うそニュースにだまされないようにし、間違ったら訂正しています」というが、ニュースを取材した経験も知識もない。ヤフーや日経なら正しいだろうと安易に考える点がすでにド素人。情報発信者としての責任感や良心も怪しい。
蔵重記者は「そもそも無断で記事を転載することは法的に問題があるとされています」と話すが、NHK特有の穏便すぎる言い方だ。二次情報のまじめな批判でもない引き写しは著作権にも取材倫理にも反する行為だ。サイト関係者にはその認識さえなさそうだから、ひどい状態というほかない。
スマイリーさんは「ネットリンチは正義感でも、言論の自由でもない。言葉は人を殺すと痛感します」と話す。唐澤弁護士は「発信者の特定は可能だが、普通の人がやるのは技術的に難しいケースがある。プロバイダーに記録を保存、開示をさせる法律を作るべきだ」と語る。
実際に提訴までいくのは、現状ではまだ大変だ。匿名でやれば罪に問われないとケチな考えでやるリンチ行為がほとんどだろうから、やりにくくし、犯罪として立件や損害賠償請求をしやすくする必要がある。
「ネットリンチは違法だと、まず人々が強く思ってください」(唐澤弁護士)、「一人ひとりが加害者にも被害者にもなりえる」(スマイリーさん)
武田真一キャスターは「ネットに飛び交う言葉とどう向き合うか」と、毎度繰り返しのセリフでまとめたが、立ち尽くしている場合ではない。ネットリンチやまとめサイトの現状に、まずはきちんと具体的な禁止や処罰の法整備に取り組むことだ。やるべき対応ははっきりしている。観念的な言葉で問題をあいまいにすると、野放し状態が続いてしまう。
*クローズアップ現代+(2017年11月13日放送「突然あなたも被害者に!?"ネットリンチ"の恐怖」)
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