電子出版~電子ブックによって世界はどう変わるか?究極の流通革命の先に大量失業時代?
文書類を電子文書にすること自体はワープロが出現したときには既に始まっていたことだ。コンテンツを電子ファイルの形で制作も保管も特定の用途では流通も出来た訳だ。
本格的に流通させるには、利便性と著作権の保護とを考慮した標準化が欠かせない。其れは結局ハードコピーの出版に近いものになる。
単純に電子化して流通させれば複製品ばかりで市場は成立しない。
結局、電子ブックを読める特定の環境を前提に電子ブックの閲覧権が販売される形になった。流通元が指定する環境(アプリケーション)の中で閲覧する。
- 著者
- 作品
- 電子ブック化(標準書式)
- 流通システム向けフォーマット化(流通業者固有)
- 読者向け環境クラウドへの据付
- 読者デバイスアプリケーションへのダウンロード
- 作品
- 読者
流通が様変わりだ。今は、たくさん印刷して、政治は馬鹿だから在庫には税金を掛けて、在庫は穴を開けて処分。エコも何もあったもんじゃない。売れない本は流通しない。税金が文化を滅ぼす愚かな国の見本だ。
古書・中古本・古本屋などが悪い税制や、大手出版の身勝手・ご都合の隙間を埋める。 大手出版・書店・古本屋などが合わさって全体の流通を維持しているのが現状。中古本の在庫に掛かる税金は多分相当安いのだろう。
電子化は革命的だ。在庫を作らない。ロングテールビジネスも可能となる。絶版本が容易に復活できる。
電子版で気に入ったものをハードコピーで入手する時代。そばにおいておきたいお気に入りだけを購入する時代が来る。
出版社はオンデマンド出版が主流になる。装丁も選択できる時代になる。
潮目の変わりはいつか?
もう変わって居るかもしれない。
今どきの書籍の購買手順は、書店で見て気に入ったら、電子化されていないかチェックして、電子化されていたら購入する。コストを抑えるには文庫本の電子ブックを選ぶ。
スマホなら時間場所を選ばないで読書が出来る。この習慣はもう変わらないだろう。タブレットでも構わない。軽量防水7インチ。
気に入ったものだけがコレクションとしてお気に入りの装丁で書棚に並ぶ。これだって時間を経て流通するだろう。誰の所有物かによってはプレミアムが付くだろう。
従来の古本屋は骨董品屋になるだろう。ブックオフのような機械的な流通業は存在価値を失う。電子化への移行の過程で多くの古本が出回るが、それを抱え込んだらブックオフは早く消えてしまうだろう。
趣味本の比重を高めるのが生き残り策だ。
趣味本の電子ブックも大きなテレビに映し出されるようならハードコピーの価値は更に限定されるだろう。
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オンデマンド出版から直送される時代。流通在庫も殆ど存在できなくなる。町の書店は全部潰れてしまう。既存の町は、地下街とか、モールに移る時代でなく、ネットに入る時代。殆どは消滅する。
工場や流通センターからロボットカー(無人自動運転)が必要な場所に物を届けてくれる。どこかで常設の即売見本市が開かれている。
そんな時代も目前だが、誰が本当に求めているのか?。流通革命の先にあるものは一体なんだろう?。電子ブックから脱線したかもしれないが、似たようなシナリオはどれでも同じかも。電子ブックは簡単に海を越えるので尚一層衝撃的だろう。
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