この家計簿は資産管理の観点は弱い。保険、クレカ、証券口座の管理、電子マネー、ポイント、現金の管理も弱い。工夫して利用することになる。
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資産移動
- 銀行口座間の資産移動は、出勤と入金が一致するから必ず積算すればゼロとなる。費目として管理する意味は無い。明細ダウンロードと費目設定が正しく行なわれているかどうかのチェックにはなるが、継続して管理する意味は無さそうだ。従って積和ゼロの資産移動は費目は<その他>で十分だろう。
- ⇒純粋な資産移動は<その他>費目を使うこと。
保険
- 保険の出費は保険の費目。還付があればその時も費目は保険。プラス・マイナスは間違えないように。 内容欄に還付である旨を記載する。
クレカ
- クレカ払いの個別支出はそれぞれ費目を設定するが、銀行口座から支払いは費目集計の計算対象から外す。クレカ支払いの引き落としは立替払いに対する補充の手順を踏むだけのものですから、費目的には<資産移動>とか<その他>が適当だろう。集計から外すための内容に対してわざわざ新たに費目を設定することは無いので<その他>でも十分だろう。
資産運用
- 証券口座への送金、株・ファンド等購入費の引き卸など資産運用(投資)費用は資産運用の費目を当てる。配当金、還付金、売却などによる銀行口座への入金も資産運用の費目を当てる。証券口座から銀行口座への入金も資産運用の費目を当てる。銀行口座から出て行って戻ってくるまでが運用中。
- 株主優待の関連で得られるキャッシュバック相当の入金は資産運用の費目を当てる。
- ⇒<資産運用>の費目を設定。
現金
- 取り敢えず何がしかの現金を引き出して持ち歩くのは普通のこと。必要になったら現金で買い物の支払いをすることになる。現金で購入したものには費目が設定される。細かい買い物にも費目を建てることは勿論可能だが、面倒で無視したい。クレジットの場合は抜け漏れがないので完全重複になるため、一方を集計から外して問題にならないが、現金の場合は抜け漏れがでる。それをどのようにカバーするかが問題だ。
- 月末集計で、銀行からの現金引き出し額A(費目<現金>)と情報元の記載のない取引額B(=現金取引)の差額Cをその他の現金取引として費目<その他>で記帳すればよい。Cにはキャッシュのままの金額も含まれるので、参考情報として手持ちの現金をメモ欄に記載すること。(その他現金払いC)
- 銀行引出A(費目<現金>)については集計から外し、支出の二重計上を回避する。現金取引の総額を把握するために<現金>費目は残す。
- 引き落とし資産のない現金入金は二重計上にならない収入所得還付などに相当するので、そのまま記帳する。
- ⇒<現金>の費目を設定する。
電子マネー
- 電子マネーは複雑だ。チャージ方法が、(1)銀行口座引き落とし(現実は殆どない)、(2)クレジットカード払い、(3)現金によるチャージ、(4)ポイント交換等によるチャージなど複数の方法がある。
- 一方、電子マネーはチャージも支出も基本的に全て記録が残るから、チャージするルートに関係なくディスチャージだけに注目すればよい。主要なものは個別に支出記録をとり、それ以外はその他支出とすればよい。面倒なら全額をその他支出。電子マネーその他とでもしておけ。
- チャージ額はクレカ支出に自動的に出てくるが、月度集計からは外してよい。費目は<現金>でよいだろう。支出内容にはチャージであることが明示されること。実際に使うことはないがキャッシングサービスも同じ扱いになる。
- なお、資産の裏づけのないチャージ=ポイントチャージなどは、手入力で記載すること。現金費目でいいでしょう。
- 現金チャージの場合は、現金の支出記録に残すが、月度集計からは外すこと。
- 手書きの記帳は(現金)(電子)の区分を明示すること。
- 本気で面倒に思うなら、内訳記載は一切放棄して、チャージの記録だけを残す。チャージした分は全額消費とみなす。
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電子マネーの種類と対応
- nanaco :セブンイレブン、イトーヨーカドーなどでの支払い。ポイント1%で有利。使わないと損。
- waon:イオングループでの支払い。多分、ポイント0.5%。
- edy:その他全般的な支払い。ポイント0.5%。
- suica:JRグループ~JR施設での支払い。ポイント?%。
- その他
- 支払いに使えることとポイントが付与されることは別なので注意すること。
ポイントマネー
- 資産からの引出はないが蓄積されて購入支払いに利用できる。
- ポイントが増えることは資産増に相当するが安全性が低い、管理が面倒なことを理由に無視する。
- ポイントによる購入は、自動記録がないので、手書きで記載する。実際の支出に相当するので記載が妥当。記載に当たってはポイント払いを明確にする。(ポイント)
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