ISMSの商売が美味しい理由
時間が経過すると、人が入れ替わる。物が入れ替わる。技術が入れ替わる。価値観が入れ替わる。蓄積するものがある。老朽するものがある。一瞬のスキ間もなく、セキュリティ環境が変わる。
何を守るか。誰が守るか。
キリがないのだ。エンドレス作業。これで終わりと言うことは無い。どこまで行っても安心などあり得ない。
ISMSの仕事は失業の心配が無い。
だけどあまりいい仕事ではないね。意地の悪い人間を作ることになる。
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本質は何かと言うと「セキュリティはエンドレス」という本質。ノーレスト(休みなし:No Rest)、ノーエンド(終わりなし:No End)。ここではISMS定義のセキュリティに拘らず、生活感覚のセキュリティで十分。
- 健康。身体の健康に安心はない。今は安全だけど明日も安心と言うのではない。健康管理は日々日常は常識。
- お金。資産は安全か、十分か、と安心が行かない。不明出費が無いか。ほぼ毎日の管理
- 情報の蓄積。更新。生きていると新たな情報が飛び込んでくる。次々と生まれる。不要になった情報をどのように掃き出すか、入れ替えるか(更新するか) 。難しいのは新たなカテゴリーの出現。時間経過で情報の価値が変遷することだ。
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世間様はいきなりデジタル遺産とかの話になるけど、実際は、人生のステージ変遷で何らかの管理の更新が必要になる。加えて、常に事故や病気で最終ステージに入ることもある。年齢は関係なく。
覚悟。昔の武士、侍。いつ自分が死ぬか分からない、いつ自分が死んでもいいように備えた生き方をしていたのだろうか。
質素。江戸時代の平和ボケの武士は最早武士でも侍でもなかったかもしれない。坊主の世界も同じ。都合のいいようにルールを曲げてしまった。でもどうやっても人間は逃げられない。それに気付いたら原点に返るのだろう。気付かないままの人も多い。気付かないことにする人はもっと多い。
セキュリティ、断捨離、質素、覚悟、日常管理、・・・これが繋がっているようにすることがマネジメントということだろう。どういう切り口(管理側面)で入って行っても行きつく先は同じだ。
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