個人投資家がプロを超えるAI投資の未来

/

個人投資家がプロを超えるAI投資の未来

興味深いから少し読んだ記事だけど未経験者にはやはり良く分からない。分からないなりに読んでいて楽しいのは有難い。鈴木氏のファンになってしまいそうだ。関心のある人は著者の色々な記事を読んでみることですね。

株式投資の基本は株価の変動を利用して資産を拡大させること。多分。ここまでは分かる。どのように変動するか予め分かれば、上がる前に買い、下がる前に売る、だけのことだ。しかし、向こう側には上がる前に売る、下がる前に買う人がいることになる。既に何か矛盾しているね。株価はその瞬間の思惑の数値で、自分がその値で取引できることを保証するものではない。

様々な工夫が行われてきたが、やがてはAIによる投資運用が普通になるだろう。「死にかけているプロからお金を奪う」のは無理。そもそもプロがAIによって駆逐されている筈だ。何年後の話かな?。

-

「死にかけたプロ」と言う発想は面白いね。経験、データ、ノウハウの有効性が消えるときを言うのだろう。その時はAIも多分暴走しているに違いない。

このような時は、「好きな企業を応援する」という最初の基本的な投資の心得だけが生きてくるのだろう。



https://www.mag2.com/p/money/550277

まだ投資の勉強をしているのか? 個人投資家がプロから大金を奪う方法は1つしかない=鈴木傾城


2018年10月25日 ニュース

チャートや指標の読み方を学んでも、決してプロには勝てない。同じ土俵で勝負する必要などないのだ。貧弱な個人投資家が資本主義で勝ち抜く方法は1つしかない。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』鈴木傾城)

※本記事は有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』2018年10月7日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)


作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。


同じ土俵で戦う愚かさ。チャートや指標を読んでも絶対に勝てない
 

|勉強すればプロと戦えるのか?

債券利回りが上昇するから株式市場に悪影響が出るとか、インフレ懸念が高まったから悪影響が出るとか、労働市場が底堅いから株式市場は好調だとか、そういう話はチャートを見ていくらでもできる。

このような数字を分析した結果の投資は、ウォール街と短期投機家が好きな仕事でもある。こうした指標を自分でも研究し、勉強し、そしてグラフを作成してチャートを分析することもできる。そして、その結果を見て投資することもできる。

しかし、気付いて欲しいことがある。

仮にこのような指標を見て何らかの投資結果を出すのであれば、ウォール街のプロの土俵に立って戦うということでもある。ところで、そうやって分析して、ウォール街の「プロ」を出し抜くことができるのだろうか。

エリート大学のエリートを何百人も連れてきて分析させ、インサイダー情報を探らせ、超高性能のコンピュータを駆使して莫大な資金を運用するウォール街の金融機関を相手にして戦うのは、果たして有利なことなのだろうか。

有利どころか、踏みにじられるのがオチだと思わないだろうか。
 

|指標などを分析してもプロに勝てない

つまり、こういうことだ。

指標を分析してあれこれ解析するのは正攻法だ。しかし、そこはまさに「相手の土俵」である。たかだかいくつかの指標を見て株式市場の値動きを分析しても、「プロ」の餌食にされるだけだ。

エリート集団のプロを敵に回して、株式市場に影響を与える指標を分析して投資判断をするというのは不利だし、得策ではない。ある意味、馬鹿げている。

これは他の分野で例えれば分かる。

ジャブや絞め技をテレビか何かで覚えたばかりの素人が、百戦錬磨の格闘家に立ち向かって勝てるのか。少し走り込んだくらいで自信をつけた素人が、プロのランナーと競争して勝てるのか。

プロと素人の力量は圧倒的な差がある。投資の世界でもそうだ。

一方はもともとその分野に向いている人間が朝から晩まで知識を蓄えるために勉強し、そして何年も金融の現場で仕事をして得た技能である。素人は片手間にやっているだけに過ぎない。



https://www.mag2.com/p/money/550277/2

|なぜ「素人でもチャートを読めば勝てる」と思うのか

どんな世界でもプロと素人の差は凄まじいまでの差がある。なぜ、投資の分野だけ、素人が指標やチャートを読み解いてプロに勝てると思ってしまうのか。

むしろ、「投資に影響を与える指標などを分析してもプロに勝てない」と考える方が自然である。そうであれば「無駄なことは最初からしない」方が、理にかなっていると思わないだろうか。

これは、私が当初から気付いていた点だ。

考えてみれば当たり前のことだが、人は往々にして自信過剰になって「自分なら勝てるかもしれない」と思うものだし、「勉強したら報われるかもしれない」という淡い期待を持つものだ。

しかし、私は現実主義者だったので、プロに勝つために正攻法で立ち向かっても無駄であることは「早くから知っていた」し、無駄な努力なら私なら最初からしない。正攻法で何とかしようとするのは立派だが、それよりも「裏をかく」方が勝てる確率が高いと思わないだろうか?


|現実的に「プロに勝つ」のであれば、どうするか?

プロのランナーと100メートル走を競争して、100%勝つ方法がある。

それは、死んだプロのランナーと競うことだ。一方は死んでいるのだから、ただ単にのんびり歩いてゴールしても勝てるし、途中で立ち止まって休憩しても勝てる。相手は死んでいるのだから確率は100%だ。

死んでいる人間と戦うのは100%過ぎると言うのであれば、「死にかけ」で立っているのもやっとのプロと競争する条件でも勝てる可能性は99.99%に近いだろう。

プロに100%勝つ方法があるとすれば相手が極度に傷ついて、もはや立ち直れないほどのダメージを受けているときに全力で戦えばいい。格闘家に勝つにも、相手が病気で意識が朦朧としてほぼ寝たきりになっている状態のときに戦えば勝てる。

現実的に「プロに勝つ」というのであれば、相手が弱りきって死にかけているときに戦いを挑むのが一番良いタイミングである。

「フェアではない」という認識は当たらない。なぜなら、素人とプロが対等の立場で戦うという時点ですでにフェアではないからでもある。

「素人とプロが対等の立場で戦うなんて現実にはない」と考えるのはスポーツの世界を見ているからである。社会はむしろスポーツとは逆に「素人とプロが対等の立場で戦う場」なのである。

これは投資の世界でも同じだ




https://www.mag2.com/p/money/550277/3

|金融市場は「素人とプロが戦う場」

当たり前だが、金融市場は「素人とプロが対等の立場で戦う場」だ。情報力、組織力、分析力、資金力、そのすべては圧倒的にプロ有利、素人不利にできている。そして、プロは全力で叩き潰してくる。

金融市場とは、そのような世界なのだ。

こんな強欲なサメがうようよするような場所ならば、最初からそこに近づかなければいいのだが、この世は資本主義であり、資本主義で生き残るには金融市場にアクセスしなければいけないのだから、そうは言ってられない。

そうであれば、金融の世界で生きているわけではない私たちは、「金融のプロが死にかけているときに勝負する」のが合理的だ。面白いことに、金融市場のプロは、しばしば死にかける。

|死にかけているプロが、優良企業の株式を吐き出す

プロが死にかけているとき。それは、市場が想定を超える暴落をして、すべての指標が悪化しているときだ。

2000年のITバブル崩壊、2001年の同時多発テロ、あるいは2008年のリーマンショック。市場の想定外はいつでもやってくる。いつ、やってくるのか分からないのだが、いつかやってくる。

こうした予期せぬ大暴落やプロの想定を超える大暴落がやってきたとき、プロは資産価値暴落の流血を避け、傷を少しでも軽くするために、手持ちの優良企業を安値で市場に吐き出す。

死にかけているプロが、優良企業の株式を吐き出すことによって、私たちは優良企業の株式を信じられない安値で買うことができる。

言うまでもないが、アメリカの超優良企業である、エクソンモービル、シェブロン、フィリップモリス、ファイザー、J&J、P&G、コカコーラ、ペプシ、マイクロソフト、アップル、グーグル、アマゾン……等々は株式市場が崩落したところで潰れる会社ではないのである。

暴落すれば、黙って拾っておいて数年寝かせればやがては企業の成長に伴って株価も成長する。配当も手に入る。

優良企業は増配もすれば自社株買いもするので、瀕死になったプロが投げ出した優良企業を手に入れれば、「それだけで勝てる」のである。



https://www.mag2.com/p/money/550277/4

|指標が機能しなくなるときが「おいしいとき」

指標? 金利? そんなものがどうであろうがまったく関係ない。そんなものが機能しなくなるときが、「おいしいとき」なのである。

プロが死にかけるまでは、大勝負をかけないでほどほどの価格のものをほどほどに買って、少しずつ増やしておけばいいし、あまりにも高値圏であると思えば、下手に何かするよりも何もしない方がまだいい。

そう言えば、2015年頃は石油業界に足を突っ込んでいたプロが石油暴落で死にかけて石油企業を投げていたのだが、そこでエクソンやシェブロンを買い込んで黙って持っていた人は、今ごろ高笑いをしているはずだ。

私もこの頃に石油株を大量に買い込んだが、ここ最近の価格上昇でおいしい思いをしている。

ところで、私のポートフォリオはガソリンの匂いで充満していたが、あまりに石油株の比重が高いので、今月中に石油株のいくつかを整理して現金化し、次の暴落でプロが死にかける局面を狙うつもりだ。次はETF「VYM」と「QQQ」の比重を増やす予定でいる。

|勝負時を間違えなければ何もしなくても勝てる

このように、プロが死にかけているときに買っておけば、別に何も分析しなくても勝てる。プロが機能しているときは穴で寝ていて、プロが市場の暴落に飲まれて叩きのめされているときに穴から出てきて蹴り倒して、彼らの保有する優良企業を安く手に入れる。

プロと同じ土俵で勝負なんかしても意味がない。また、偉そうにしているプロを崇める必要などない。何も持たない人間は、弱っているプロの顔面を蹴るくらいの反骨精神を持てばどうなのか。

死にかけのプロから奪うのが何も持たない人間の唯一の勝ち方だ。

(有料メルマガ好評配信中! 初月無料です)

(※この記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。株式を購入あるいは売却をされる際は、ご自身の判断と責任で行ってください。)


人気の投稿:月間

人気の投稿:年間

AWS コンピュータービジョン開発の教科書 (Compass) Kindle版

AWS コンピュータービジョン開発の教科書 (Compass) Kindle版
Lauren Mullennex (著), Nate Bachmeier (著), Jay Rao (著)

人気の投稿

Vision

Vision
Vision Kindle版 ハンス・P・バッハー (著), サナタン・スルヤヴァンシ (著)
ご注意:当サイトの記事は基本的に備忘録の類です。不適切な表現、誤った内容を含むことがあります。無断リンク・転載などはご遠慮ください。