フクシマ(福島)の教訓とは何か?



フクシマ(福島)の教訓とは何か?

検索大手のグーグルが色々な事業に関心を寄せているのは周知の通りだが、それが今度は原子力発電と聞くと唖然とする。エネルギーの不足に対する答えは原子力しかありえないとする発想なのかもしれない。

原発の安全操業は福島の教訓も取り入れる。勿論、福島以外の場所で起きた数々の事故の教訓も学ぶ。

しかし、

福島の教訓とは何だろう?。

今の東電の戦闘状態は予防制御、先手対応は諦めて、問題が見つかったら後手対応で済ますというやり方だ。コントロールしているとは誰も思わない。

自然の森を切り開いて汚水タンクを次々作っている。正に際限も無くだ。東電はこの愚かな作業を止めたいと思っている。借金なら事故破産宣告したいところだ。ところが誰もそれを許さない。目の前の現実となった「賽の河原」だ。時間のある限り崩れる石を積み上げる。誰も何も考えていていない。北朝鮮のミサイルでも飛んでこないか、隕石でも落ちてくれないか、そういう夢を見て眠るだけ。悪魔の領域に立ち入った人に対する残酷な仕打ちだ。

教訓3原則
  1. 人には想定できない事態がある。(現実でも空想でも未経験の事態)
  2. 人には想定できた事態でも対処できないことがある。(隕石など)
  3. 事後対応では取り返しのつかない回帰不能事態がある。(汚染地下水など)

これは原発事故教訓の3原則だ。

この結果は単純だ。地球の放射能汚染が進む。其れによって、これまでの生態系が著しく破壊される。新たな秩序を求めて多くの種の発生と滅亡が繰り広げられる。カンブリア紀の再来だ。第2カンブリア紀と呼ぶべきだろう。

福島の汚染水は毎日どれくらい海に放出されているだろうか。海には仕切りも何も、放射能物質は動植物に吸収されたり、想定外のところに堆積したり流れ着いたりしている。タンクに入れた汚染水も海に流れ出るチャンスを待っている。

福島以外の原発からも多かれ少なかれ放射能物質が漏れているのは想像に難くない。

世界中に建設された原発の数は既に限界を超えているかもしれない。今ならクールダウンが可能かも知れない。第2カンブリア紀の直前か既に入ってしまったか。いずれ答えは出る。

地球温暖化の恐怖より先に放射能汚染による種の破壊(遺伝子の変化、病弱、奇病、伝染病)が形を見せるかも知れない。

福島だけではない。チェルノブイリの事故も同じだ。事後対応も以前収拾できていない。10万年~100万年の戦いを強いられている。



想定できなかったこと、対処できなかったこと、収拾できなかったことについて、責任を負える人は誰も存在しない。

原発利用や原発普及を主張する人は、ただそれだけで犯罪的なのだ。彼/彼女は責任を負えないことを口にしているにすぎない。彼らの無能は無責任は誰でも簡単に証明できる。フクシマでもチェルノブイリでも連れて行ってクールダウンさせればいい。費用と時間と方法論を説明させればいい。汚染水を止めさせればいい。海に流れ出た汚染物質を回収させればいい。費用と期間と方法論をしつこく聞いてみればいい。地上の誰一人として現実的な答えは持っていない。



グーグルの原発計画が表に出たら、グーグルのビジネスモデルは破綻するかも知れない。



1つの鉄則が適用されなければいけない。
  • 想定外および未検証は犯罪。

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