シャープの鴻海(ホンハイ)案による再建が不可能な明確な理由?
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- カルチャーが違いすぎる。足し算が成立しないカルチャーとそれぞれ別次元の強み。
- ホンハイが実装度を上げようとすれば、隙間に中国の企業が入ってくる。鴻海の役割を中国企業が果たす。
- 鴻海がうっかり動けば頭をたたかれ足元をすくわれる。立ち往生する。今のシャープの姿だ。
- だから直ぐに自分のコアコンピに戻ろうとする。シャープ部門は売り物になる。
- シャープの技術者は鴻海に移籍するか、中国韓国に売られるか、国内企業に 逃げ出すか。いずれにしても不幸なことだ。
- 最大の問題は現経営陣を残すことだ。駄目経営者を残して再建出来る訳がない。彼らの保身を保証させる契約の再建案は最初から矛盾している。
- 組織まで維持するのだから結果は馬鹿げたものになる。
- 日本政府案に沿えばシャープは解体的再建を迫られる。当然だ。再建なんだから。其れを嫌がった経営者に何が出来るというのだ。彼らは個人的にボーナスをもらって実質から離され、結果、会社も社員も見放す。嫌、見殺しにするのだ。
- 鴻海は軟弱な経営陣を見切った今、新たな線引きを迫ってくるだろう。現経営陣は拒否できない。彼らは鎧を脱いでしまった。行き場もない。彼らは、これからは誰のために、何のために、自分は頑張るのか大義すら失っているのだから。
- 日本の経済界も誰も本気でシャープの彼らを相手にしないだろう。
- シャープは市場に復活することは二度とない。株価はじりじり下がり続けて、やがて退場するだろう。上場取り下げ。社名も変わる。サンヨーのように昔あった企業の一つになる。
- 国内メーカーもシャープに部品供給する条件を見直すだろう。シャープの部品を利用するのも慎重になる。要するに、安心な国内メーカーではなくなるのだ。
- 社員のモチベーションも下がる。国内メーカーに転職すべきだ。今なら誇りを持って移ることが出来る。