仕入れ価格
原価率
車の価格に関わらず、ディーラーに掛かる費用は発生する。しかし、これは殆どが所謂固定費の範疇に収まるものだ。100台を捌く店と10台を捌くでは、1台当たりに乗ってくる費用は異なる。消耗品や対外的な事務手数料は台当たりに発生するが少額だ。
ディーラー毎に台当たりミニマムが設定されている。利益額。
次に設定するのは利益率。裏返せば、リスク率。値下げ余地ということだ。
年式・走行距離・状態・人気・希少価値などで機械的に算定される市場価格。これはディーラーが相場を崩す意図、利益放出の意図を持たない限り、客観性を持つ。
買い取り価格。これも市場原理が働く。客観性を持つ。多くの業者から見積もりを取れば、それだけで買い取り価格は自然に上がる。玉不足の証明でもあるからだ。
売出値/買取値を単純な原価率%とすると、そんなもの存在しないと馬鹿を言うちょい知りの輩もいるが、単純な計算だけに横連絡も聞いて普通の数字になっている。
一般論として、
- 低価格車の場合は原価率が高く、高価格の場合は原価率が低い。
もう一つの一般論として、
- 初期売り出し(市場に最初に紹介される段階)は割高(低い原価率)で、時間経過で割安(高い原価率)になる。
- 1か月で売りたい。プレミアムプライス。原価率10%~30%。我慢は2~3箇月。プライスをすぐに触ると別の問題。次のステージは原価率30%~60%。最後は店仕舞いのステージで、60%~100%。
- 100万円の値札が付いた中古車は、
- 今販売開始なら、原価(買取価格)はせいぜい20万円。
- 既に1か月以上並んでいて価格が変わっていたら(値下げしていたら)、原価は40万円程度。
- 既に数か月なら、買い取りに60万円は使っているだろう。
- 価格設定は基本的に3回。3回目の価格設定で購入するのが一番得だが、希望の車種がそれまで残っている保証はない。それを狙っている客(業者含む)もいる。
昔は、中古車情報はローカルなもので業者の裁量幅が大きかったが、今はネット社会。どんな小さな店の中古車情報も同じテーブルに乗るのでマーケット主導の価格になる。
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