勝手に作った言葉「逃避的憎悪」だけど、何となく腑に落ちる。
ストレスを溜め込んだ時の心理を考えた時に浮かんだ言葉。
ストレスを溜め込む要因はいくらでもある。
ストレスコントロールが出来る人の場合、あるいはストレスコントロールが出来そうな問題の場合、 方法は色々あるが、平常心を維持できる。多くの人は大小のストレスを抱えながらも致命傷にならない範囲でコントロールして、まあ日々を送っている。
自分ではどうしようもない問題の場合は徐々に深刻になって来る。
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<ストレスコントロール>
この手の書籍は多いだろうから、アカデミックに理解するならその手の書籍や記事を見ればいい。
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<ケーススタディ>
A.自分が壊れる。代表例はうつ病。
B.問題から逃げる。 逃げることが可能なら、その集団から退場する。会社でも学校でも地域コミュニティでも。
C.問題を克服する。知識、技量、チームワーク、人脈、メンタルケアなどによって、自分を変質(成長)させ、ストレスの原因となった問題を乗り越える。
D.ストレスの原因を除去する。攻撃し破壊する。
E.問題の転嫁。問題から逃げるのは負担が大きいが、問題(ストレスの原因圭)を再評価して、 自分が受け止める範囲を変える。別の犠牲者を意図的に作るのは別の問題を起こすが、ステップを進めることはできる。
F.ストレスの原因を憎悪する。自分は被害者であり、ストレスの原因系は加害者であり、憎悪の対象になる。憎悪することでメンタルを維持できる。
難しいのは、自分に自信のない子供(大人でも)、普通のやりとり(コミュニケーション、役割分担、約束ごと等)でも心の負担になり、それが被害者意識に発展するケースだ。何か特別なことがあった訳でもないのに憎悪が渦巻いているのだから、メンタルケア、サポート、カバリングが届きにくい。
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ストレスを受けた時の自分の立ち位置はストレスの原因系と自分の状態によって変わる。それはまた時間経過、周囲環境の変化によっても変わる。例示した、上野A.~F.の間を行ったり来たりする。
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逃避的憎悪とは、問題から逃げるために、相手を憎悪して、平常心を維持するもの。世間にはいくらでもある。
憎悪で済む問題ならいいが、どこかで限界を超えたら、別の選択を強いられることになる。必ずしも健全な思考をする訳ではない。
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・・・愛知県の中学で起きた殺人事件の真実はまだ報道されていないが、ちょっとしたストレスコントロールのミスの、ミスは本人に限らないが、結果が最悪のケースになったのではないかと思う。
大人もそうだが、子供常にストレス世界に実を射ている。教育者は、子供達との密な、注意深いコンタクトを通して、問題解決のパートナーとならなければいけない。特に、受験、卒業、進学を控えた中学3年の受けるストレスを考えれば、相当の注意深いケアが必要。
事件が起きてから7人のカウンセラーを派遣しても手遅れ。校長と担任の油断としか言いようがない。
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中3刺殺、容疑の生徒が複数の不満供述「応援演説頼まれ嫌だった」
https://www.asahi.com/articles/ASPCV64B1PCVOIPE021.html
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