アクセスログの保存はどこまで必要か?
特定の明確な目的でもなければ必要ないでしょう。
一括ダウンロードしていいだろう。セッション番号は不要。セッション識別ができていれば十分。
必要なのは、閲覧者をできるだけ特定して、閲覧者の関心事を見出すこと。それに応じたコンテンツの充実を図る。サイトとしての価値を高める。
但し、ポリシーから外れたものに高い関心が行っていてもそれはミスリード(ポリシーに対する誤解を招いたり、想定外の閲覧者を呼び寄せる)になるから、コンテンツを適正化・是正すべきだ。
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目的とする相手の特定はどのように行うか?
- 何度も訪問してくれる人。一見さんはターゲットではない。実はターゲットだけど作りが悪いから一見さんにしてしまった可能性もある。
- ページの隅々まで見てくれる人。
- スマホやPCや多様なデバイスから訪問してくれる人。
- サーチエンジンからの訪問者。キーワードが意図している内容(ページのテーマ)に合っていればグッド。メインウインドウと関係のない部分でキーワードがヒットしているものは意味がない。場違いな訪問者になる。
- 平日日中(業務中)のアクセスは業務の一環としての訪問。在宅の多い主婦・老人も含まれてしまう。
- 休日や深夜時間帯の訪問は個人的な興味に基づく訪問。
- 一見さんのアクセスが急に増えた場合は何処かでシェアされたり話題になっている可能性がある。炎上のリスクでもある。
- 直接訪問者。既にアドレスを控えている訪問者。リピーターはこのケースが多い。
手順~基準
- セッション当たりの閲覧ページ数が10を超えたらアラームを出す。20ページを超えたら次のアラーム。30ページを超えたら閲覧者訪問者というよりサイトストーカー、悪質な訪問者の可能性が大きい。
- 訪問回数が10回を超えたら最初のアラーム。50回を超えたら次のアラーム。100回を超えたら常連マーク。
- 日中訪問者(9時~18時)、夜間訪問者(21時~8時)は仕訳しておく。
- 検索エンジンの利用の有無を識別。
- 滞在時間。セッション時間。1分超えたらチェック。セッション当たりのページ数との相関もある。
- 個人が特定できる訳ではないが、デバイスはある程度まで特定できる。デバイスを共有しているケース、複数のデバイスを利用するケースなどは個人との紐づけは難しい。
- それでもある程度の範囲で見えて来たらプロファイリングを行う。
- 対象は個人と決めつけないで個人またはグループとして幅広く見る。
- 仮の名前を付ける。確認できる範囲で初回アクセスの日付と地域名または特徴的な要素などを略称に使っていいだろう。面倒な時はVISITOR-ID番号だけでもよい。
- 特定させたデータをまとめる。
- 変動データについてはスナップショットとして記録しておいてよいだろう。毎回やっていたら反って訳が分からなくなる。
- 推定コメントを入れる。正に勘と経験によるプロファイリング。適宜見直す内容。ページコンセプトとの相関についても言及する。
- この人(又はグループ)に訴求するための課題を検討する。今後のアクションという奴だ。
IPアドレスは変わるものであるから、IPアドレスだけで特定するのは無理。全く出鱈目に変更するケースもあるが多くは幾つかのアドレスグループでローテーションされる。
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