「アラート」「アラーム」「エラー」の違い


「アラート」vs.「アラーム」vs.「エラー」


似たような用語:
  • アラート:Alert:
    監視していて警戒していた状況(想定内の状況)が発生した。注意喚起。継続監視だけのことが多い。所定の手順を取る必要があるレベルはアラームとなる。
  • アラーム:Alarm:
    注意・警戒・予定していた事象・事態の発生を知らせるもので、対処が必要。目覚し時計の鳴動は起床を要求するもの。
  • イベント:Event:
    事象。事態。手順。基本的に想定内。
  • インフォ/インフォメーション:Info/Information:
    情報、通知、何かに関する知識、記述、表示。
  • エマージェンシー: Emergency:
    緊急。緊急事態。緊急対応。危険領域。
  • エラー:Err/Error:
    間違い。続行できない/してはいけない。ロジック違反。想定外。何らかの対処が必要。想定内の事態、特段の対処が不要な場合も、エラーを使用することがあるが、これは利用者に無用な混乱を与えないための処置。システム(コンピュータシステムに限らない)側のエラーと利用者側のエラーを混用させない注意が必要。
  • クリティカル:Critical:
    重要。結果は深刻。本来想定内。最優先対応。クリティカル領域ではアラートの段階は設定せずいきなりアラーム。
  • ノーティス:Notice:
    通知。深刻度の内容は含まないが、一般的には深刻なものは別のカテゴリーが用意される。また時として上から目線の響きがある。
  • パニック:Panic:
    想定外。未経験・未訓練・手順無の中で不適切な暴走あるいは停滞。
  • ワーニング/ウォーニング:Warning:
    留意に近いレベル。作業は続行できる。長期間継続(または放置)することはリスクが伴う。


(蛇足)@2020/06/05

近頃はJアラート(ジェーアラート)とか東京アラートとか、あまり聞きなれない用語で混乱させられることが増えてきた。安易なカタカナを利用する為政者に注意喚起したいところだ。

分かり難くしている要因は、コンピュータシステムなどで利用されている技術者用語が前提条件抜きでそのまま表に出てきて一般用語と混用されるためと思われる。

関連領域になるが、災害時の警報レベルは漢字を使っているが、似たような意味合いの漢字を並べ替えながら使っているのでこれもまた分かり難い。こちらは米国のようにレベルナンバーでやった方がはるかに分かりやすい。


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