アップル崩壊3年シナリオ?垂直統合の弱点が露呈?
アップル
カリスマ創業者を失って既に1年以上経過したが、アップルがこれからどうなるかは株の所有者も多いアメリカでは深刻な話題だ。長年アップルファンであり続けたユーザーにとっても深刻だ。アップル商品に関連したビジネスを展開していた周辺ビジネス企業にとって時には深刻なことにある。パーツを提供していた企業も同様だろう。
アップルはユーザーが欲しいものを提供してきたのではない。想像していなかった新しい世界を提供してきた。改善ではなくブレークスルー。技術ではなく、スタイルだ。人間のありようのオプションの中で実現可能性が近いものを形にしてきた。正に独断と偏見。
今のアップルの商品は、売れていないものは只のニッチマーケット商品。ほそぼそ続けても、何れ潰れる。撤退だ。売れているものは日用品化。低価格化が余儀なくされる。委託生産のアップルにとってはビジネスの無意味化だ。
スマホを踏み台に新しい世界を切り開けるか。
勝算の無い試行錯誤だけが目立つ。新しいスタイルの世界が描けないのだ。だから、何を何処までやれば良いのか分からない。新しいビジネスのスタートポイントも分からない。出口の見えないトンネルに入ったようなものだ。
権力を持って強引に組織を引っ張るから、限界も見えて、競争力のあるものに仕上がるが、アップルにそういう人材をスカウトできるのか。
「ITビジネスをデザインできる人材を発掘してトップに据える。」
財務や経理やでは話にならない。社内にいれば抜擢すればよい。集団指導体制は平均値に議論が流れるから成功できない。
テレビとか腕時計とか種蒔きした後があるが、育て方も収穫の仕方も分からない。増してビジネスシナジーをどうとるかはまだ先だ。要するにサムスン並みの頭になってしまったアップルではハードも持っているサムスンに対抗できない。
アップルで新しい提案をだして、ビジネスとして実現出来る人材はいないのだろう。
iPhoneのコモディティ化が見えてきた今、期待されるアップルは終わったのだ。陳腐な、でも誰でも持っていて安心のスマホ。そういう構図。互換機が出てきてくれたほうが健全だな。
※
陣取りシミュレーソン
- ガラケー⇒ガラケー:20%
- ガラケー⇒グーグル:40%
- ガラケー⇒アップル:40%
- グーグル⇒グーグル:90%
- グーグル⇒アップル:10%
- アップル⇒アップル:50%
- アップル⇒グーグル:50%
- MSは面倒で外す。MSはグーグルに似た維持特性を持つ。PCとのシームレス環境はクラウド対応で差別化しにくい。PCにジャスティファイさせたアプリも必ずしも強みにならない。
- 勝負は端末競争以上に、クラウドの中にどのような世界を作れるか。アプリがあれば端末は何で雄構わない。クラウド上の魅力的なバリューが取り出せる端末なら。クラウドベースに適したOSとアプリが勝負の分かれ目。グーグルとMSは業界リソースを取り込んでいるので有利。アップルはマックとにた構図を辿ることになる。
- アップル・アイフォンは後3年で崩壊するだろう。
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