東芝元社員の告白「あの会社の裏切りがなければ」>というタイトルがニュース記事に交じって送られてくる。興味深いので目をやると、裏切り者は商社の丸紅らしい。国際原子力産業へ東芝を誘い込んでおいてウエスティングハウス買収目前に適当な理由を付けて一抜けたをやってしまったからだと言う。

丸紅は腐っても商社。目も耳も勘も働く。ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニー(WEC)の惨状を把握したのではないか。最初は名門のWECを安く買えると踏んでいたのが、蓋をあけると中身はボロボロで、売値は想定外に膨らむ。三十六計逃げるが価値は当然の判断。商社は技術者集団ではないからロマンなど必要ない。算盤ひとつで判断できる。

東芝は勝手に夢を見てしまった。名門企業を傘下に収めて世界原子力産業のトップリーダーを本気で目指したのでしょう。WECの技術力に穴が空いていても自分たちで簡単い埋め合わせることが出来ると勝手な算段もやっていただろう。技術者が技術評価を怠ったとも言える。夢を見て現実を見なかった。

丸紅が降りる時は自分たちも降りるチャンスだった筈だが目の前の人参(腐ったニンジンだったが)に目が眩んでチャンスを掴めなかった。恐らく丸紅とのチームワークも破綻していたのではないか。

値を釣り上げられても 降りることが出来なかった。完全に足元を見られた馬鹿な買い物。裏切り者(丸紅)など全く関係ない次元の話だ。

無理な買い物をした結果は、後に続く道は一本道。ばれるまで嘘を続ける。覚醒剤中毒症と同じ。逮捕されるまで止められない。

経営トップの中毒症。これを止める安全弁が東芝には無かったと言うことだ。

丸紅を裏切り者と言う東芝の元社員こそ東芝を裏切る存在だったと言うことに気付かないのは呆れるばかり。最後まで救われない集団だ。元社員だから自分はさっさと逃げ出したのかな?

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