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もの思いに耽るカフェ




ネットを見ていたら、カフェと喫茶店の違いを説明しているものがあった。個人的見解は人それぞれだから、内容がどういうものであれ何も構うことはない。多くの人が、自分で調べたり、自分なりのイメージを確認したりしているだろう。

実際のところ、カタカナと漢字の違いぐらいで、如何ということもない。平気で併記するところもあるに違いない(笑)。



コーヒーが飲める。

コーヒー以外のドリンクも。

お得なモーニングセット。

昼はサンドイッチ。スパゲティ。

夕方からお酒も飲める。

多くの場合は音楽。必ずしも趣味は合わない。困るのは過剰な音量。

ピアノが置いてあるところも。ステージが設けられているところ。また違った顔を見せるのだろう。

固い木製の椅子。ふかふかソファーの椅子。

明るい2階。暗い地下室。明るい大きな窓。無窓。

木目。壁紙。石。レンガ。タイル。

ステンドグラス。暖炉。水槽。絵画。

サイフォンとドリップと。

なぜかマスターは男性が多い。フロアは女性。

テレビを置いたり、カラオケを置いたり。

馴染みのチェーン店なら 様子は分かる。

初めてのカフェや喫茶店は少し緊張を強いられる。

常連のたまり場になっているところもある。想定外のノイズでストレスを受ける。

事情や都合がない限り、混雑した店には入らない。先客ゼロの店も好きじゃない。

せっせと、備え付けの新聞や雑誌、コミックを読んでいる人もいる。

高い天井にファンが回っていると少しハイになる。

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今日もぽつんぽつんと客が来る。

顔見知りもいる。

声をかけてくれる人もいる。

通り過ぎるだけの人もいる。

賑やかな人。静かな人。悩みを抱えた人。悲しんでいる人。

わずかな時間の共有が記憶に残る。長く残る記憶とすぐに消える記憶と。

この店を開いたのはいつだったか。この店は何軒目だったか。

いずれにせよ、この店を閉める日がまた来る。

この店を閉めたら、好きにコーヒーを飲みながら、残っている記憶を書き出してみようか。

記憶にメロディーをつけることができたら面白い。

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