ディカプリオ主演「シャッターアイランド」の結末がよく分からない！
※
寝ぼけた頭で観ていて分からなかったのかと思ったらそうでもないようだ。もちろん好きに解釈して納得していても問題ない。
吹き替え版でみても字幕版でみても同じ印象を持つかな。これは余談。吹き替え版は他の作業をしながら見てしまうので画面に集中できない。字幕版はそれなりに集中できる。まあ、これは余談。
※
孤島に作った収容所＝精神病院。密室。誰かが居なくなる。フェリーに乗って連邦捜査官が調査に来る。捜査が始まる。途端に事実関係が怪しくなる。
誰の意識が映像化されているのか。その意識もどの状態のものか。その錯誤はいつから始まっていたのか。カメラ＝リアルを破壊しているのが作品の着眼だが自己矛盾・自己崩壊している。不特定数が多くて解けなくなっている方程式の図式にも見えるが、注意深く鑑賞すれば解ける問題になっているのかもしれない。
※
主人公の意識・脳は過去の強烈な経験で傷だらけになっている。それが不意に蘇り意識・脳を支配する。何度も蘇る。本当の自分が分からない。共通するのは激しく反応すること。どの自分も強く反応している。強い怒りは次の蘇りを誘発する。脳の強い反応は底に沈むものを噴き上げさせる。自らをモンスターと説明した状態。
脳に直接治療・手術を施せば、感情は抑えられ、古い傷が刺激され蘇ることもない。人を傷つけることもない。しかし、それは自分と言う人間の死を意味する。
感情を爆発させる自分（モンスター）しかし生きている自分、感情を封じ込める自分（善人）しかし死んでいる自分。この２つを理解する瞬間の自分（正常）しかし安定しない自分。
最後のセリフはこの3つ目の状態。このあと、主人公は逃走をはかるのか、脳治療を受けるのか、。幸いにも嵐は止んでフェリーは動けるようになっている。
※
脳が暴走して自分を抑えられないことを自覚したら？
※