大塚家具は本当にノーサイドで行けるのか?
大塚家具
東京ビッグサイトの近くにショールームがあった。広いフロアに客は殆どいない。店員の姿も見えない。不思議な空間。父親のクーデターは失敗したのか。娘が進めた新しいビジネススタイルに向けたアンテナショップを父親は潰してしまったが、チャレンジを失った老人の姿かしか見えない。昔のサクセスストーリーを追い続けていたかったのだろう。世の中は変わっているというのに。
※
娘を社長とする経営陣は父親に組した役員・管理職を本当に新しい経営陣に組み込むことが出来るだろうか?。人材不足の会社なら若手を抜擢しても経営が持たないから、会長に組した連中も大手を振って新体制に合流か。
そうは行くまい。
会社が生まれ変わろうとする瀬戸際に逃亡を図った連中を誰が許すものか。テレビに顔まで晒してしまっているのに。社内も世間も通るまい。もし、会社に尽くす気持ちがあるなら、一線の役職は退いて本当に縁の下で、あるいは陰から必死で支えることだろう。
※
大塚家具が本当に大変なのはまさにこれからだ。社内抗争など問題外。相手は市場。好き嫌いや気合ではどうしようもない。
古臭い、高齢者あるいは資産家向けといったイメージの払拭から必要だ。ブランド戦略も必要。今までは謂わばオーダーメードだから、販売店ブランドも無ければ商品ブランドもない。ゼロからのスタートに等しい。
※