日和幼稚園事件は急転和解？園児の無念は置き去りか？
2011.03.11震災は想像を超える災害だったことに疑いはない。
地割れ、倒壊、火災、津波などの全てが未経験のものだった。遠く離れたところにいても無事で収まらなかった。
悲劇の象徴的な事件の一つは日和幼稚園の無謀なバス送迎による５人の園児死亡事件だろう。
３年前の「何故？」は今なお理由が分からない。死の送迎バスを送り出した園長の説明は今の時点になってもますます理解でないものだ。
緊急時の対応マニュアルが職員に渡っていない説明していないということは、日常的な安全に対する取り組みの不十分さを示すものだろうが、実際に地震が起きてしまったときは園長が自ら判断すべきことだから、マニュアルの話は関係ないことだろう。園長自身はマニュアルを作るか監修する側の人間だ。
※
許せないのは（言葉は不適切かもしれないが、また勝手な想像もあるが）、大地震になって市中が大変なことになるのは分かっていて、園児を預かったままでは責任が発生するからか、さっさと親元に戻してしまえという動機があっただろうということ。園長は早く親元に戻したかったといっているそうだが、その理由は寒くなってきたからとか。子供のことを思ってのことのように言うが、本当は自分が係わり合いになるのを避けたかったからではないだろうか。責任放棄。それが園長の動機に思えてしようがない。
大地震でどの家も混乱しているのは誰でもわかること。混乱の中に足手まといになりそうな園児を届けるのか？。実際にバスの運転手は最後は足手まといになる園児５人を放置して自分だけ逃げ帰ったじゃないか。せめてドアを開けて外に逃げれるようにすれば助かった園児もいたかもしれないのにバスに閉じ込めて自分だけ逃げるって。つい先日のセウォル号の船長と同じじゃないか。
車の渋滞も想像できる。海に向かうのは空いていても戻りは大変なのは車を走らせば直ぐに分かる。決めたルートだからと言って突っ込んでいく必要はあったのか如何しても疑問だ。
園長と運転手の殺意を認定しろとまでは言わないが、重大な過失は正しく認定され、罪の重さに応じた償いがなされなければいけないのではないか。
和解というのは法的に罪を問わないことでしょう？。賠償金６千万円というのは刑事罰も民事罰も放棄することにならないのかな？。５人で６千万円なら１人１２００万円の計算。生きたママ焼け死ぬことへの慰謝料にも満たないのではないか。
和解の理由は本当は何だったのだろう。問題が長引くことを好としない為政者が絡んだりしていないか。裁判を長引かせて遺族を疲弊させる作戦が功を奏したということか。命を失った人は数え切れないくらいいるのにこの５人だけ特別にしたくないという周囲の雰囲気があったのだろうか。
外部からは分からないが、素直に理解できない今回の"和解"事件だ。
※