最初に推定した内容と明らかになってきた事実とのギャップは意外と少ない。
不幸な自分。絶望する自分。
彼の不幸は幼い時に始まっている。それを抜け出せないまま大人になって老人になろうとしている。ボタンのかけ損ないをやり直すこともできないままに時間が過ぎてしまったのだろう。
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彼の不幸を支えてきた人たちもいたのに、彼には気付くだけの余裕が無かった。
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最後は川崎市の対応。メッセージは身内の人から届けられていたのに、何もできなかった。気付きとケアのチャンスを川崎市の職員は捨ててしまった。身内の人との相談の回数の多さを考えれば、市の職員は何か考え行動すべきだった。
危険因子に関するメッセージは市の職員に届けられたのに適切な対応を取ることはしなかった。こここそが今回の事件の最大のポイント。
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諸君はしっかり理解すべきだ。この事件は決して唐突に発生したテロ事件ではないと言うことを。
彼の両親が離婚した時から、彼の行く末を品ぴして見守るべきだったのだ。
社会の無関心が犯罪を育てている。
最後のSOSも放置した川崎市が事件の本筋だろう。
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