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全日空ANAの株主優待券の買取価格が上昇を続けている理由
全日空ANAの株主優待券の買取価格が上昇を続けている理由
そろそろ頭打ちとは思うが優待券の流通量が不足しているのだろうと思わせる。優待券の利用条件が以前は国内普通運賃の半額割引で有効期限も半年間しかなかったものが改定されて正規格安チケットに利用できること又有効期間は1年間に伸びたことで低コスト志向での利用がしやすくなった。
結果、一般旅行者の他に、ツアー業者も格段に利用しやすくなった。優待券を仕入れることで格安ツアーパッケージが企画できると言うこと。期限が切れる前には裁く必要があるが、パッケージに組み込めばニーズは確保できるので安心。それを超える剰余は店頭売りか業者間売買か、兎に角、損金の出ないように処分される。
結局、優待券には長期安定的にニーズが確立している。
事業材料としての優待券をいかに安く調達できるかということで業者間の一種の駆け引きが買取価格の値動きを作る。
優待券が発行(配布)された当初は直ぐに換金したい人が対象になる。それが過ぎるとツアー業者のニーズと売り手の様子見とやや複雑な関係になるが、チケット業者としての信頼を繋ぐためには利幅を押さえてでも量の確保に入るので、業者間取引のシェアも増えてくる。要するに高くても量を押さえてしまった人が本当の勝ち組になるということ。
勿論、青天井と言うことではない。
理論値の感覚ならピークは1万円。実勢としては現在がピークかな。
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ネット利用によりチケット業者が地域業者から全国区の業者になった。 彼らは買い手だが売り手でもある。コストセンシティブ。最高値業者にしか流さない。一般のと言うか本来の株主は5月と11月に入手したらすぐに売却する。近所かネットか。素早く回収するために買取価格は若干上昇する。ツアー企画業者は必要量の充足が出来ていないと追加買取に入る。事業資材だから上限はパッケージ価格に依存する。
優待券の有効期間が伸びて最初の売り手は時期を選べるようになった。配布直後の最初の回収が進まなくなった。
国内の格安ツアーに三国人?が入るようになった。景気(日経平均上昇)だけではない要素が加わってきた訳だ。
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