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高梨沙羅不振の原因は視力の変調です!

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高梨沙羅不振の原因は視力の変調です!
  1. こんなに唐突に不振に見舞われるのはメンタルを疑ってもいいのですが、もっと物理的には視力に問題が起きていると見た方が良いでしょう。
  2. もしコンタクトをしているなら上手く合っていませんね。もし目に傷をつけていたりしたら問題。しっかり精密検査を受けて欲しい。
  3. メンタルは大人になる過程で色々問題を抱えるものだけど、彼女の場合は克服できるでしょう。
  4. 大人の身体になる過程の問題とか、練習不測とか、色々あるようですが、至急の対策を的を得てやらないと心配だ。
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https://dot.asahi.com/dot/2018011000050.html

今季はなぜ勝てない…高梨沙羅に何が起こったのか?
折山淑美2018.1.10 16:00dot.

高梨沙羅  (c)朝日新聞社

高梨沙羅  (c)朝日新聞社

 女子ジャンプに異変が起きている。昨シーズンはワールドカップ(W杯)開幕戦のリレハンメル大会で連勝したあと第6戦までに5勝を挙げるなど、出場した全17戦で9勝をあげて表彰台を外したのは僅か2回という強さで総合優勝を果たした高梨沙羅が、今季はこれまでの個人4戦(第5、6戦はキャンセル)で優勝はなく、表彰台は2度の3位だけで総合3位に甘んじているのだ。昨年8、9月のサマーグランプリでは、第2戦で体重不足による失格はあったが、それ以外は3勝、2位1回で総合優勝を果たす圧倒的な強さを見せていた。だが、冬シーズンへ入るとその様相は一変した。

 高梨が開幕戦のリレハンメル大会初日の予選で口にしていたのは、助走路への対応ができていないというものだった。傾斜角度が緩やかで、斜度が変化する踏み切り前での上から押さえつけられる圧力(G)が他の台より弱くて感じにくいと話した。「助走路がなだらかなので、そのGを感じようと意識し過ぎてしまうと踏み切りのタイミングが遅れてしまう。そのタイミングの遅れにより飛び出しで体がねじれてしまい、空中ではバランスを崩したまま飛んでしまった」と。

 リレハンメルのジャンプ台は前季の開幕戦では連勝して相性のいいジャンプ台だったが、あまり好きなジャンプ台ではないとも話していた。

 その不安は翌日からの本戦で如実に出てしまった。最初の試合は「1本目はタイミング自体はズレていなかったが、テイクオフの仕掛けが遅くなってしまって、そこからあわてて立ったので、上半身が跳ね返ってしまうようなジャンプになって空中で空気抵抗を受けてしまった。2本目もそこは修正できたが、1本目の名残が残っていて、空中でのバランスは良くなかった」ため4位にとどまったのだ。2試合目は前日のジャンプで気がついた助走姿勢の崩れの改善を意識したが、それを空中姿勢にまではつなげられず、またもや4位という結果。3日目のラージヒルでは少し踏み切りの感覚が戻ってきたが、3位がやっとという結果だったのだ。


不調の大きな要因は、冬に入ってからのジャンプ練習が十分でなかったことがある。フィンランド合宿では当地の気温が下がらず、11月中旬になってからやっと飛べるような状況だった。結局、そこでしっかり冬のジャンプ台の氷を張ったレーンでの滑りを確認できなかった上、リレハンメル入りしてから予選前に練習できたのは1日だけで、ジャンプ台の感覚をつかみ切れなかったのだ。そのため高梨の持ち味である、踏み切りから瞬時に空中姿勢を完成させる鋭い動きは少し影を潜めていた。

 これまでの状況なら、多少の準備の遅れはあっても高梨が技術の高さで勝っていた。だが、今季はパワーもあって高梨より速い助走速度を出しているマーレン・ルンビー(ノルウェー)とカタリナ・アルトハウス(ドイツ)が冬へ向けて万全に準備し、踏み切り技術の精度を上げてきていたのだ。そのふたりが開幕戦から第4戦までは優勝と2位を2回ずつ分け合い、同点でW杯ランキング1位に立っている。

 W杯通算勝利数は男子のグレゴリア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)と並ぶ53勝で足踏みしている状態だが、1月6日、7日のルーマニアの大会が中止になっている中で、高梨はジャンプ練習をしっかり積めている状況だ。次に迎えるのは札幌・宮の森ジャンプ台の2戦と、山形県・蔵王の団体戦を含む3戦。飛び慣れている日本での連戦で、万全の準備をした高梨がそろそろ力を発揮し始めるはずだ。(文・折山淑美)