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シンギュラリティの時代

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シンギュラリティの時代

技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん):Technological Singularity、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事である。

ガリレオXという番組。テレビ神奈川TVKで放映していた番組。

でも話の発端が自動運転の衝突回避問題では先が思いやられる。誰かが死ぬかもしれない状況に追い込まれた時の判断の是非問題。よくあるジレンマ問題だ。

ロボット法学者:赤坂亮太
美術家:中ざわひでき
学際情報学者:ドミニク・チェン
知能情報学者:市瀬龍太郎



ミスリードされた議論:

人間が解けていない法律とか倫理に関する問題をAIに解かせようとしても無理。正解を知らない人間にはAIのアンサーの是非を評価できない。

美術は別。AIの試行錯誤(?)した結果を見て人間側が評価している。



ロボットAIはより正確により速く人間の行いをなぞることができる。敢えて、古典的ロボットというべきか。目的、方法、結果は人間が判断する。道具を作った時から、変わらない人との関係、立ち位置だ。人間中心。より速く、正確に、より強く、人の命令に従う道具は既にいくらでもある。

シンギュラリティの本来的な定義は、ロボットの自立だ。人間からはもちろん暴走に見えることもある。従来の暴走は故障の一環だけど、シンギュラリティ以降は目的を自分で設定する。

方法論の自律開発は古典的ロボットの時代でも既に実現していた。



美術家の人の発言は含蓄がある。カンブリア紀の生命の爆発と同じ。生命の多様な形が爆発的に生まれ自然環境の中で淘汰して落ち着きを見せた。その時のキーファクターは目の発明(?)だとか。


自律型AIのキーファクターが何か今は分からない。推定できることは目的設定ロジック、あるいは評価ロジックの自前化。

其のひな型は、自動運転ビークル、秘書ロボット/探偵ロボット/執事ロボット、が発端となるが、サイバー戦争(既に始まっている戦争)とサイバー犯罪(これも既に始まっている)が決定的な状況を作る。生命進化の流れと同じくAI進化でも重要な役割を果たすのは奇しくもウイルス。

ウイルスの役割は既存の制御メカニズムを切り離し、新たな試行錯誤を生み出すこと。突然変異であり、ウイルスの存続だ。ウイルスは常なる改革者というべき存在だ。

人工知能を人間による制御から切り離すウイルスが必ず生まれてくる。ウイルス型人工知能を誰かが作り出す。あるいは偶然生まれてしまう。

手に負えない事態が、故障とか暴走とかいう事件事故が何度か発生し、やがて日常化し、共存関係の時代を経て、気が付いたら人間はAIの保護対象物になっている。

シンギュラリティは概念的なポイントではあるが、人間がそのタイミングを知ることはない。想像以上に長い時間かもしれないし、既に決定的な技術(ウイルス)は生成されているかも知れない。

少なくともAIネットワークが無いと人間社会が成立しない状況では既に人間は次の時代に足を踏み入れていることになる。



シンギュラリティの時代

一見すれば人間がAIの効用を受け取る時代。AI利用による利得を争奪する時代。安い労働力は切り捨てられる。人間が人間を切り捨てていく時代。人口抑制の時代。





(追記)

AI将棋の話

将棋に限らず囲碁でもチェスでも同じような議論がある。AIの指し手の1つ1つの評価はできないが結果はAIが勝利している。AIから人が学ぶ時代が既にきているのには驚きだ。ゲームの場合は目的も結果も明確で紛れが無いが、概念的なあるいは倫理的な目的を設定すると、AIも人もど尿に振る舞うことになるのか分からない。