『「おおかみこどもの雨と雪」の不自然な母親遭難の展開』
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テレビ放映のものをみた。
何を象徴しているか興味深い設定だ。ペットを飼う人なら尚更共感があるのではないだろうか。
動物が人間によって滅ぼされていく現実。
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ストーリー上、解せない展開があって、作品の詰めの甘さが感じられるのは残念。
大雨で、「雪」を迎えに母が出かけるときに、姿を見せない「雨」を探して山に入って遭難する下りだ。
学校から電話が入る前なら、「雪」を心配しつつも 「雨」を探すのは当然だが、電話を受けた後は学校側がスタンバイする形になるから、「雨」は家の近くに居ると踏んで「雪」を迎えにいくだろう。その上で、「雨」の姿が無ければ一緒に探すのではないか。
この下りだけで、この馬鹿母親(馬鹿に見える?)にうんざりさせられて、ストーリー全体が急に詰まらなく見えてしまった。
後半のクライマックスの作り方としてはもう一工夫必要でしょう。
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テーマが難しい。村人との関わり、転校生の少年との関わり、など中途半端なまま。2時間という枠もあるし。映画って本当に大変ですね。見る側は気楽だ。
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