小売業の革命児「アマゾン」の今後を占う?
アマゾン・ドット・コムという名前で日本に紹介された。書籍の通販。値引き販売。無料配達。短期配送。などなど出版業界とは合い入れない新機軸。
巨大な流通センターを千葉に作った。今は関西にもある。
売り物は書籍に限らない。売れそうなものは何でも売る。シナジー効果を狙ったのだろう。
中古品も売る。
フリーマーケットのような環境を作って利用者が再販することもできる。
個人のビジネス環境を提供する。個人に限る必要もない。
誰もが何でも売れる仮想的な巨大なショッピングセンター。既にセンターである必要もない。
さまざまな人がさまざまな商品を売買する環境。アマゾンは売り手の一つであるとともに、環境=プラットフォームを提供する複合的な公共サービス事業者なのだ。
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でもアマゾンの将来は明るくない。
(1)デリバリーの優位性は失いつつある。早く届かないし、送料も安くない。下手すると時間通りにすら届かない。
(2)商品価格は一定の割引はあるが、必ずしもベストプライスではない。
(3)返品商品が紛れ込んでいる。返品でも問題ないケースもあれば、どう見ても不良品のこともある。
今でも、アマゾンをチェックするが、それはベンチマーキングのため。レベルチェックのため。アマゾンで買い物をするメリットはほとんど感じられない。
やがて、巨大施設の負担が圧し掛かってアマゾンは悲鳴を上げるだろう。撤退か、譲渡か、値引きをやめるか、送料の有料化か。
兎に角、前途は厳しい。株を持っていたら注意しなければいけない。
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