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タカタ製エアバッグのリコール問題が長引いている理由?




タカタ製エアバッグのリコール問題が長引いている理由?

TAKATA(タカタ)

http://www.takata.com/

エアバッグ作動の不具合問題がニュースになってから既に大分時間が経過しているが、内容がヒートアップする一方の印象だ。

新たな情報が明らかになるとともにタカタに対する信頼が低下している。



問題の発端はメキシコ工場の操業にある。メキシコがタカタの何番目の海外工場か知らないが、魔物が棲み付いてしまったのは、まさに想定外だろう。品質、不良品質の押さえ込みができないのだ。人も文化も環境も異なる中での品質管理に失敗した。

最初のリコール問題への対応が極めて中途半端なものになったのだろう。

エアバッグが実際に作動することは少ない。作動するときも単独で利用するものでなく車がクラッシュしたときに作動するものだから、エアバッグ自体の不良を発見することは少ない。非常に多くの事例が出て漸く品質問題に気付く性格の商品だ。

ブレーキパッドなら毎回使うから不良は直ぐに顔を出す。直ぐに対策で切るし確認もできる。

エアバッグは品質確認が出来ない。実際の利用を踏まえた品質データの収集が困難なのだ。タカタの油断があったかもしれない。本当の実力をどれくらい把握できているのだろう。机上論で都合のいいセグメントを切って、問題を過小評価することを続けてきたのではないか。

その典型的な言い草が、高温多湿地域のみリコールを実施するとしたものだ。自動車用エアバッグのメーカーの品質担当がいう言葉か。クルマは何処へでも出かける。土砂降りの中を出かけたり、梅雨の季節もある。「高温多湿」など気象学者なら切り分けとして有効かも知れないが、自動車メーカーには意味の無い切り分けだ。例えば寒冷地仕様車につけたものはリコールしますとか、高温多湿地仕様車に設置したものはリコール対象と明確なら先の良い訳は通用するが、後出しじゃんけんは無理がある。

このクルマは高温多湿での使用状態にあったかどうか全数検査しろというのがユーザーの感覚だ。タカタは方法論と必要な道具を用意して全世界で検査すべきだろう。

実は高温多湿なんて嘘っぱちかも知れない。技術的根拠が本当にあるんだろうか。



世界中のユーザー、メーカー、関係者が毎日はらはらしている中でタカタのトップはなぜ動かないのだ。次にエアバッグで事故が起きたら誰に責任が来るんだ。傷ついたり死亡したりしたら責任の取りようが無いでしょう。



代表取締役会長兼CEO 高田 重久

北米市場だけの問題では収まらない。クルマは輸出も輸入もされる。世界中で検査リコールすべきだろう。

会社が倒産するかも知れないから早いうちに資産を会社から切り離して何処かに隠そうとしているなんて事はないだろうが、あまりにも表に出てこないから色々想像してしまう。