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落語「小間物屋政談」

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落語「小間物屋政談」

この話は初めて聞いたような。大岡裁きものの一つ。

貧しい小売商が旅の道中で、盗人に遭って困っていた人を助けたときに自分の住まいと名前の書付を渡して二人は分かれた。助けられたほうは立派な商いを営む若狭屋の主。しかし、若狭屋は江戸へ戻る途中の小田原で病死してしまう。

若狭屋の死亡が間違えらて貧しい小売商の死亡と間違えらてことが運び、葬式、1月しか経っていないのに再婚となる。

そこへ小売商が戻ってきて騒動となる。

小売商の妻はよりを戻すことを嫌い、やらずぶったくりで途方にくれる小売商は裁きを求める。道中で親切をしたばかりに理不尽は人の道ならずだろう。若狭屋の未亡人と小売商を夫婦にさせ若狭屋の大身代を引き継がせることにして一件落着とした。

めでたしめでたし(?)



ここで問題を大きくした犯人は大家の存在だ。

死人の本人確認をいい加減にしたこと。(無理も無い?)
葬式を出して1ヶ月で再婚の手配をしたこと。(今の法律でも半年は無効な筈?)

この大家にお咎めなしというのは頷けない。

記帳を怠った小田原の宿屋も問題だ。

若狭屋の女将も1ヶ月も主が帰らないのに何もしていなかったら問題だろう。



これは、小売商と若狭屋の女将が内々に通じて、しでかしたミステリー犯罪かもしれない。箱根?で若狭屋の身包みを剥いだのも小売商かもしれない。そうでなければ、見ず知らずの人に1両もの大金を渡さないでしょう。着物と一緒に薬を渡しているかも。



唄丸の落語を聴く機会は少ないが、なかなかのものだ。結構はしょった構成になっていたが、1時間ぐらい掛けて過多ってほしいものだ。