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理研の大誤算?隠されたSTAP細胞事件の真実


捕らぬ狸の皮算用に走った理化学研究所(理研)?起死回生の筈のSTAP細胞で得たもの・失ったものを考察する。

<金が欲しい理研>
  • 研究には金が掛かる。いくらあっても困らない。まあ、この団体も税金を使いたいのだろう。資金獲得を担当するやつは殆ど金の亡者だったろう。国の助成金が欲しい。金儲けの核になる画期的な成果が欲しい。
  • 金金と成果を急がせるから、研究管理はかなりいい加減みたいだ。もしくはお任せ。管理を手厚くやるとどうしてもスピードは鈍る。彼らの言う「不正」研究を助長したのは理研そのものだろう。何か問題に出てきたら其のときになって追求するだけの後手管理。まあ、あまり尊敬されない普通の組織。
<きらっと光るもの>
  • 理研が喉から手が出るくらい欲しいのが国にアピールできる光り物。そこへ、小保方が所属するチームでノーベル賞の候補になりうる現象を捉えた話が出てきた。割と確実に再現できるらしい。
  • IPS細胞には大型予算が組まれたから、それ以上と宣伝すれば理研にも金が入る。だったら、予算化時期の今、さっさと発表してしまえ。
  • 理研経営陣の一部または全部の共通認識、もしくは暗黙の了解事項だ。
<STAP細胞の発表>
  • チームは論文発表を急がされたのは誰の目にも明らかだ。ノーベル賞クラスの論文になるかもしれないのに、論文検証はいい加減なままリリースしてしまった。データ、画像の根拠との突合せは誰もやっていない。本人すらできていない。
  • 発表は上出来でセンセーションを巻き起こすことさえできた。
  • 論文の瑕疵もやがて明らかになった。
<幕引き>
  • 予算さえ確保してしまえばSTAP細胞発表は用済み。目的は達成したのだから、引き下げて内容を正して再提出すれば良い。
  • 論文の不明は小保方個人の責に留めれば、理研としては健全性を維持できる。
  1. ここまでが理研のシナリオだ。しかし、シナリオは理研の勝手な思い込みに基づいていることが間もなく明らかになる。
<誤算1>
  • 発表内容は理研が金集めに使う道具を越えて、世界的な関心事になっていたこと。世界の目が理研を向いている。独りよがりな勝手な対応では済まされなくなっていること。これが誤算の一歩。
  • 調査委員会は我が身(理研)の潔白を証明する手順であるが、国際的にも国民的にも公明正大であることが求められた。
  • 予算(金)確保どころか、組織の健全性に問題が移っていることに気付いていない、危機管理能力の欠落。
<誤算2>
  • 小保方を引きずり降ろせなかった。海外の指導者の影響を無視していた。論文撤回の非常識を国際レベルで理解していなかった。
  • 論文の完全性問題と、研究内容の信憑性問題を分けて調査するとした世間には通用しない詭弁を弄したこと。
  • 調査委員会の目的、調査の質に外部からの疑問が生じたこと。特に、悪意のある論文と結論つけたことは理研の飛び降り自殺行為に等しい。悪意ある調査報告は自己矛盾、自己否定そのものだ。
  • 拙速な実験、あるいは拙速な論文と否定、非難する側が、論文以上に拙速な調査と報告をやったのだ。馬鹿としか言いようが無い。調査メンバー6人は全員解雇でもおかしくない。
<誤算3>
  • 小保方の大反撃。個人で会場費の負担までしての記者会見は、各社のトップを飾るほどの盛り上がり。
  • 小保方が己の未熟を言えば言うほど、理研の管理体制の脆弱性ばかりが目立ってくる。調査委員会が責めた小保方の問題点は全て10倍100倍1000倍になって理研に戻ってくることに気付かなかったらしい。
<誤算4>
  • 理研は自ら問題を解かなくてはいけないことに気付いていなかった。STAP細胞存在問題を理研が解く必要がある。しかも、できませんとギブアップしたら、誰もほめてくれない。馬鹿がやってもできないんだと言うことになるだけだ。STAP細胞ができたら小保方の言うとおりであったに過ぎないことになる。理研に勝ちのシナリオは存在しない。
  • この問題は解けませんと発表する研究機関が何処にあるだろう。他の誰かが解いてしまったら恥をかくだけだ。まして、小保方が方法論はこれからと言う段階において何の検証ができるのだろう。理研と言う組織の愚かさばかりが表に出てくる。
  • 結局、小保方に全てを託し、誰かがそばで見ていてノートをつけるしかないのだ。それもノーベル賞クラスだから数年は其の覚悟がいる。
<誤算5>
  • 理研は今なお気付いていないが、まず、小保方に謝罪しなければいけない。小保方が未熟ならそれは理研の未熟なんだ。小保方に悪意があるのならそれは理研の悪意になるのだから。
  • 理研は小保方を全面支援して成果を確実にするしかない。世界の関心事の中で。
  • 調査のやり直しは更なる墓穴を掘ることにしかならない。理研にとっては出口の無いトンネル。勝ちシナリオの無い戦なのだ。唯一の方法は野依のトップ判断。小保方人問題があればそれは理研の問題であり糾弾するような調査は恥じるべきものであったと謝罪してしまうのだ。STAP細胞の可能性を追求することに全面取り組みたいと言えば不毛な時間は回避できる。
  • 今、最大の問題は野依の経営者としてのリーダーシップが存在するかどうかだ。メディアでの発言から推定するとその可能性は低いが、不毛な時間に終止符を打つには期待するしかない。


サルでも分かること!?

評論家や専門家が好きなコメントを出しているが、小保方の不確かさを批判する彼ら自身のコメントも不確かな観測でしかない。埒が明かない状況だ。なぜかしら、理研の本気を感じさせない真実を追究・検証するのが先決だろう。

それには今STAP細胞とされるものを確実に作製できるのは小保方しかいないんだから、彼女を全面的に支援して再現してもらえば済むことだ。作製の様子を撮影したり、適当な質問や確認をすることによって、プロセスを確実にトレースすることが出来る。その職人技を上手く表現できないからと言って本人を責める必要もないし、己の分析能力の不測を恥じることも無いだろう。

今までSTAP細胞を作製した経験の無い連中で再現実験をやってもできませんでしたと言う結果しか導き出せない。何回も繰り返すが、小保方抜きの検証チームは発足させた時点で既に破綻した存在なのだ。

小保方のSTAP細胞作製手法を再現すること

これに尽きる。嘘・出鱈目・非常識な間違いがあれば彼女は研究者としての社会生命を失うかもしれない。再現の現実を突きつけることが出来ればリケジョのヒロインとして歴史に名前を残す。



理研?

これから何がどのように展開しても理研には勝ちは無い。理研には研究管理の仕組みも無ければ経営管理の仕組みも無い。何も出来ていないことを恥じることも無く、組織に属している一人の個人を攻撃している。マネジメントの質が低いと言うことは問題は他の研究テーマでも同じ状況だろう。個人の資質に頼って成果だけ刈り取る図式だ。こんな組織に税金注ぐのは無駄遣いだろう。

管理上の問題点を明確に出来ないのは、組織としての改善ができないと言うことだ。救いようが無い。

まあ、これだけ管理レベルが低ければどんな論文出してもスルーパスだけで通ってしまうのも納得だな。まあまあ、何処からどこまで低次元のマネジメントなんだろう。馬鹿と言ってもいいでしょう。社員であれ他人であれ理研が非難できるようなものは何もない。

ここはリスクマネジメント体制もセキュリティ管理体制も何も持っていないのではないか?やることなすことお粗末すぎる。

ノーベル賞を貰ったから野依が偉いのはその研究の話で、経営者として偉いかどうかは分からない。格好付けたつもりで野依をトップに据えて、逆に経営センスゼロが露呈してしまったのではないか。



理研を研究成果生産工場と考えた場合、研究成果を説明する文書(論文)に不良論文が出荷されてしまった。新商品と説明書の関係なら、
  1. (1)説明書にはミスがあったがそれは単なる錯誤であって、、新商品の性能(研究成果の実態)には問題ないのか、
  2. (2)説明書は性能試験を踏まえて記述されるので説明書のミスは性能にも問題ありとするのか。
これ、どちらも乱暴な話でして、いずれにしても正しい性能評価と正しい説明をセットで検証するしかないのです。理研の調査は調査の方法論においても間違っていた。

さて、問題は理研の改善活動。
  • 理研はどのような規定・規則で自らを律しているのか。文書化されたマネジメント体系。周知・教育の実態はどのようか。
  • 規定の何に対して違反行為があったのか。
  • 規定は目的達成のために十分な妥当性・有効性と具体性を持っていたか。規定の何が不足していたか、あるいは間違っていたか。
  1. 組織体質の改善改革はトップダウンが欠かせないが、野依の言動はその決意を感じさせないものだ。一般論をありきたりに発言しているだけで自分の問題として捉えきれていない微温湯蛙の状態。野依自身が今一番の問題なのだ。