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正しいNISA(ニーサ)口座の開設方法?


正しいNISA(ニーサ)口座の開設方法?

小額投資に非課税枠を設定して個人の投資活動を促す制度。海外(英国?)でISA制度として運用されているものの日本版として来年(2014)導入される。

銀行とか証券会社とかのパンフレットにNISA口座開設の案内が記載されているものを良く目にするようになった。

NISA口座は一人一口座に限定されているので、どの金融機関も勧誘に積極的だ。NISA口座をどこに持つかで優先される金融機関が決定される。最優先の投資口座となるわけだから。

パンフレットなどを見て分かったことをメモにしておく。

<NISA口座の理解>

NISA口座とはどんなものか?

  1. 一人一口座に限定されている。A証券で開設したら他の証券会社などにはNISA口座の開設はできない。税務署?あたりが開設手続き書類をチェックしている。将来マイナンバー制度と連動される最初の口座になるだろうと想像できる。
  2. 一家に一口座ではない。家族も一人ひとり一口座を開設できる。
  3. 非課税の対象となるのは年間100万円を限度とする新規投資から得られる利益?に対する税額。
  4. 非課税の処置は5年間受けることが出来る。多分。
  5. 其の年に100万円で買った株が150万円で売れて50万円儲けても非課税。普通は10%(本来は20%)は掛かる。5年以内に売却益を出せれば良い。多分。但し、株価は不安定で売るタイミングも難しいことが多い。NISA口座を利用する必然性はない。
  6. 配当金にも税金は掛かるがNISA口座なら配当金に対する課税も無い。こちらも5年間非課税。株式に対する配当利回りは小さいので其の分のメリットも少ないだろう。
  7. 従ってNISA口座の主役は投資信託(ファンド)になります。毎月8万円の積み立てをやれば丁度100万円です。これで決まりですね。
  8. 5年経過したNISA口座は100万円を限度に新しい口座に引継ぎ可能。
  9. この制度は2014年から2024年までの10年間の運用。最初の5年間で、最大100万円限度の口座が毎年1個ずつ作られ、後の5年間は5つの口座を運用している形になる。最大500万円ということらしい。
  10. 新たに100万円を投資するのは大変でも、今もって居る株とかファンドを売ってNISA口座に鞍替えするのは出来る。ゴミみたいなファンドを整理するいいチャンスと捉えることも出来る。
  11. 余計な売り買いをやると手数料が掛かって損をする羽目になるが、フィデリティなどはNISA口座でのファンド購入手数料を無料に設定するので、乗り換えしやすい。
  12. NISA口座で購入するファンドはキャピタルゲイン狙いではなく安全運転・安全配当を狙うべきだろう。インデックス系ファンド、バランス系ファンド、年1~2回配当のタイプ。配当が無いものは非課税メリットを得るタイミングを失いかねない。かと言って毎月分配は無駄が多い。せいぜい四半期1回配当のものにしよう。
  13. これをきっかけにファンドの整理をするとして、ファンドの証券会社間の移動も検討しよう。この辺の運用は証券会社によってかなり違ってくる。自由度の小さい証券会社もはっきりしてくるのでこのさい整理してしまいましょう。規模の大きいところは案外(予想通り?)あれも駄目これも駄目が並びます。

金融機関にとってもNISAが戦々恐々のとんでもないものです。下手な対応をしていると顧客も預かり証券も全部逃げていってしまいます。

金持ち老人がばたばた動くことは無いにしても、女性や若者の取り込みは将来の浮沈を決定しますから手が抜けません。

たった10年とはいえ、インパクトは小さく無いでしょう。